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グラ不満勢の新人フォーラム戦士が剣を置くまで

頭の悪い奴が書いたネガ記事なので気分が悪くなりそうな人は読まないでください。
俺は漆黒5.4くらいから始めた浅いヒカセンです。製品版に移行した瞬間、PSのホーム画面のFF14のフリートライアル版アイコンがあった場所に「SHADOW BRINGER」と描かれたオシャレなアイコンが生えてきたもんだから
「違うの買っちまったぁ!」
と慌てるくらいには頭が悪い。
頭が悪いので「ウヒョー!」「かっけえー!」だけで暁月までを駆け抜けたが、そんな馬鹿の足を止めたのがグラフィックスアップデート。フォーラム戦士を少しやったが、騎士団のカスハラ棒にやられ糸がぷっつり切れて個人宅を自力撤去した後休眠に入って今に至る。
今回、フォーラム戦士になる経緯となってからの話、そして引退までを思い出しながら書いてみようと思う。何ら有用な事は書いていない。気持ちの整理の為に書くだけ。

「ピカチュウ!目だ!目を狙え!」

黄金のレガシーのストーリーはひたすら雑といった感想で、気になる部分はあったにはあった。が、しかしあまり構うとその分画面中央に「自キャラだった何か」の映る時間が増える為サッサと話を進めたのを覚えている。
自キャラはヒューランだった。第一次グラフィックスアップデートでは例に漏れず目の形を変えられ、人中は拡張。日焼け肌に明るい髪色だった為眉は白飛びのようになって眉無しに。肌の表現が以前よりのっぺりした為お面の様な仕上がりに。
また、アイシャドウのような微妙なニュアンスの目元のぼかしが無くなりネームペン(太)でグルリと囲み目メイクをしてハイ終了となったようで、出来上がったのはスペインの素人復元壁画(下記リンク参照)。お前これ丸筆の4と12しか使ってねえだろ。メリハリが効きすぎなんだよタコ助。

記事内の画像を見ると自キャラの変化を思い出しショックを受ける可能性があるので、まだ心の傷の深い方は開かないように。

記事内画像のひとつ

ストーリーがうんちでも、天性の鈍感力と頭の悪さで切り抜けられる。しかし目から入る情報だけはスルー出来なかった。まして自撮りが日課だった俺には余計に刺さった……。
将を射るなら馬からだし、グルポ勢を射るならキャラからだ。ラマチは船酔いでグロッキーになっていたが俺は別の意味でグロッキーになっていたよ。
知ってるか?自キャラってこの物語の主人公で、プレイヤーの人数分主人公の姿があるんだ。遊びの薬で姿を変える事はあっても、最終的にいつも帰って来る姿なんだ。

かっこ悪い夢を選んだ男

PS勢だった為ベンチマークソフトのキャラクリ機能を試せなかった俺は、アーリーアクセスが開始してかなり早い段階でフォーラムに駆け込んだ。
事前に撮っておいたカットシーンの画像と同じ装備と髪型でスクリーンショットを撮り、比較用に並べた画像を作り、眉が違う目が違う人中なんだこれ顎も伸びてませんか口元の挙動も変わっていますけどこれでいいんですかと、思いの丈を書き綴った。夜中に書いたラブレターは必ず翌朝読み返せとママに昔教わったが、そのまま投稿。

グラアプデには不満派と満足派が居る。
不満派はいわゆる暁月までのグラフィック表現に愛着があり、黄金での新しい表現(主にキャラクターの顔パーツ形状や色味、質感の変更)を受け入れられない者。たまに過激な言葉遣いをする者も居たが、基本的には穏やかで、FF14が好きで開発陣をまだまだ信頼したいという気持ちが根底にある事は見て取れた。
満足派は黄金からの表現に好感を持ち、キャラクターやフィールドマップの見栄えが良くなったと感じている者。不満派が多い中で言いにくそうにしていたが、
「自分は気に入っているから変更要望は無いけど、ここで要望を挙げている人達が少しでも救われますように」
「自分の顔タイプの不満では無いのですが、〇番の投稿の比較画像を見て驚きました。この方の要望に強く賛同します。表現を見直して欲しいです」
などのような優しい言葉で支援してくれていた。実は俺も何度かメンションされて救われている。
しかし、満足派の皮を被って不満派を叩きたいだけの一派もあった。いわゆるええんやで騎士団である。嫌なら辞めろ と刺繍された旗を振り、不満をこぼす者を弾圧する者達である。奴らには開発の加護が施されているように感じた。言葉を荒らげる事があっても、その書き込みが削除される事は少ないのだ。
「無駄な間違い探しだ」
「何かの病気を疑った方がいい」
こんな言葉が削除されないのだから、加護以外の何物でもない。
俺は、騎士団による心無い言葉の矢が降り注ぐ戦場に足を踏み入れてしまったのだ。そして他の不満派の投稿群を見て確信した。これは大規模で、全種族性別を巻き込んだとても長い戦いになると。

かっこ悪い道を選んだ男

先ず隗より始めよ
事を始めるには、自分からやりださなければならない。人に言いつける前に自分が積極的に着手せよ、という意味。「隗(かい)」は戦国時代の燕(えん)の人で、郭隗(かくかい)という人。この句の意味は、現在では少し異なり、大事を始めるには、小事から手をつけよ、大事業には、呼び水となる小さなことから始めるのが必要だという意味にも用いる。また我が国では、「まず、あなたがやりなさい」という意味に使うことが多い。

三省堂辞書編集部コラムより

最初の頃は、画像付きの投稿は絵心があったり同業他社でCGモデル制作経験があったりといったキャラクター造形に敏感ないわゆる有識者の書き込みが多く、俺のようなスマホの画像編集アプリ製の微笑ましい仕上がりの比較画像はまだ少なかったように思う。
しかし
「何も言わないよりは」
と勇気を出して書き込む人が増え、
「この人みたいな投稿なら自分でも出来る」
「こんな感じでいいなら自分も」
とハードルを下げる一助になれていたような気はする。日を追うごとに投稿はどんどん増えた。
※追記※
投稿が増えたのはアーリーアクセス直後、ベンチマークソフトのキャラクリを試せる環境に無かった(=PC環境が無かった)人が多かったからかもしれないというのを書き忘れていた。
モデリングやイラストを楽しむ人にPC環境があるのはわりと当たり前なので、アーリー前にハイレベルな比較画像が多かったのは必然だったのかもしれない。
※追記ここまで※
グラスレに集う人々は所属するDCもワールドも普段のプレイスタイルも使う種族もメインジョブも違うが、
「自分の主人公を取り戻したい」
という気持ちだけで一体になっていた。間違いなく、あの頃我々はひとつの鍋だった。それぞれ個性はあれど、同じ出汁に浸かる事で連帯感を感じていた。自分だけが助かっても意味が無い。ここに居る全員と、気後れして声を出せないだけの人もなるべく救われなければと。

倒せ、双頭の戦士

無論、アップデート後の造形を本当に気に入って
「自分はとても良くなりました。現状が良いんです、変えないで!」
という人も救われるべきだ。これこそ運営が想定していた客の反応なのだから。基本的には、俺の分まで楽しんでくれと願うような気持ちでイイネを押していた。
しかし、中には不届き者も居た。強く印象に残った不届き者のひとり、双頭の戦士の話をしよう。
この双頭、悪名高いベンチ1.0で自分の種族が酷い仕上がりだった頃には全力で改善要望を書き連ねておいて、ベンチ1.1で自分好みの修正がなされているのを確認するなり
「もう修正されたんですしこれ以上文句言うのやめませんか?」
と手のひら整備ドリルしやがったのだ。自分が助かったと見るや他の者を蹴落とし始める。令和の蜘蛛の糸である。
しかも複垢を使いこなし、修正要望を送る人に対してあたかも2人の別の人間がそれぞれ窘めているように見せかける悪質な手口。世論は作れるんですねえ。

令和の蜘蛛の糸
カンダタはコンビ芸人に

このように、1人の人間が複垢を使って2キャラで刺すだけで、瞬時に
「なんとなく、最初の人が口うるさかったんじゃないの?」
「チクリと刺した人の後に同調意見がついてるし、もう要望出すのはまずいのかな」
という雰囲気が出来上がってしまうのだ。この不届き者の双頭芸人、早々に某ちゃんねるのグラフィックスアップデートスレで双頭芸を暴かれていた為俺はひっかからなかったが、某ちゃんねるといえばギーク共の巣窟というイメージが未だに根付く場所である。一生縁の無い人も少なくないだろう。つまり、双頭芸を見て
「自演乙wwwwww」
と笑えるようなスレた人間はごく一部だ。しかし、同じ種族性別で所属FCも同じ、書き込みの時間帯も特徴的(早朝)な上に毎回武の頭理の頭セットで現れるので、目立つ目立つ。しかしある不満勢から
「自分は複垢使ったりしませんけどね」
といった内容の牽制があって、バレてる事に気付いたのかすっかり鳴りを潜めてしまった。この人いつも陽気なレスしてるイメージあったけどあんな所見てるんだ……と驚いた記憶がある。

いつもの感じ
【えっ!?】

…因みにこの双頭の戦士、Xの方は現在鍵垢である。公開垢だった時も不満勢のXのポストのスクリーンショットを貼って安全圏から文句を言っていたので今もそんな感じなのだろう。Xの方でも複垢作って懲りずに双頭芸をやってほしいと俺は未だに思っている。鍵開け待ってます!

誠実、気品、清楚

そうしてやっと公式から声明を出すとのお知らせが来た。8月下旬を目標としていると。
これには俺含むグラスレ住民が湧いた。改めて修正要望を送り直す者、感謝のメッセージを送る者、運営の対応に厳しい指摘を飛ばす者……。
グラアプデで俺が落ち込んでいたのを見ていたフレ達は、このお知らせが拡散されるとすぐさま俺に
「進展あるって!良かったね!」
「元気になったらまた地図でも行こうや!」 
と暖かい言葉をかけてくれた。
しかし、待てど暮らせどお知らせは来ない。俺の感覚で言うと8月下旬は8/20頃から始まっているが、結局動きがあったのは8/28だった。そういうの下旬じゃなくて月末って言わない?
しかし消費者庁に通報したその翌日にお知らせ(のお知らせ)が来たもんだから
「もしかして俺の通報が最後のひと押しに?」
とドキドキしたのを覚えている。
内容はというと
「翻訳等の作業で1週間ほど延期させてください」
といった、ナメたものだった。8/28の1週間後というと、なるほど8/35かぁ。そしてこのお知らせは、結局8/28の1週間と2日後に来るのであった。
因みに小見出しは8/28の誕生花の桔梗の花言葉である。誠実であろう。そういえば浮草への言及は無かったな。

ヴァ・軽微

軽微【けい-び】
(被害などが)少なくわずかであること
類義語…些細
対義語…重大

ウィクショナリー日本語版より

9/6、
「一部の種族の一部の顔パーツで軽微なズレがあったみたいですね~!それは7.1目標で修正しますが、いやぁみなさんの情熱(笑)はスゴイ!でも現状(7.0)を仕様とさせてくださいね!」
こんな感じのナメくさったお知らせ文が発表される。

矮小化【わいしょう-か】
1…体型を小さくすること
  ・岩石の矮小化
2…実態よりも小さく見せること。本質的でない部分を強調して、些末にすること。
  ・現代史の矮小化 / 損失の矮小化
対義語…(語義1)巨大化 / (語義2)誇張

ウィクショナリー日本語版より

軽微じゃないし矮小化ってやつですよね。
「嘘の表現をやめました」
「開発が本来想定していた表現に近付いています」
という、これまでを全否定するような文をあちこちに差し込んだおかげでフォーラムには
「旧グラを愛した自分は異端だったの?」
「嘘でいいよ、ファンタジーなんだから」
「私のキャラクターは本当はこんなブスだったって事ですか?」
「嘘で金取ってたんですか?」
「7.0ベース?マジで言ってる?」
といった意見が押し寄せた。俺も例に漏れず書き込んだ。
このピークを過ぎた頃、一部の不満勢は
「修正すると言うなら待ちましょう」
と矛を収めた。えらい。
しかし、このお知らせの2日前。9/4付のファミ通.comの記事で吉田が
「(黄金のバトルコンテンツについて)不満の声も落ち着いてきました!」
と言い放ったばかりだった為、沈黙は即ち肯定とされる事を恐れてか残りの不満勢の投稿はヒートアップしていった。
この頃、俺はもう自分が何を求めていたのか見失い始めていた。ほんの2ヶ月と少し前に
「アプデ前の撮り収めに、またね!って感じに手を振ってるSSでも撮っておくか」
なんて言っていたのに、まさかあれが遺影になるとは思っていなかった。これまで通りの主人公で遊びたいだけなのに、何故こんなに難しいのか。

終わりの一週間

俺のnote初投稿は9/11だ。この記事が、雑談スレでグラスレ叩きが起こったのをきっかけに書いたものの筈なので、その前日くらいに糸が切れたのかもしれない。
9/6のお知らせから、
「対応してもらったのにまだ言ってる」
「それカスハラって言うんですよ」
「グラスレはクレーマーの巣窟」
のようなコメントがグラスレや雑談スレにしばしば投げ入れられ、争いは激化していた。騎士団は不満勢を表立ってSNSやロドスト記事に晒し上げ始め、雑談スレは陰口スレに。陰口スレにグラスレ住人が物申しに行けば巣に帰れと追い出され、ならばと新たな雑談の流れを持ち込んでもグラスレの陰口は止まらなかった。
「グラスレの連中はエコーチェンバーがききまくってて自分達が正義だと勘違いしてる!」
と、別方向のエコーチェンバーのききまくった雑談スレで陰口大会で盛り上がっている姿は狂気すら感じた。その昔、偉い人の話を遮るように定時の鐘が鳴ったからこの鐘は魔女ね~!で、物言わぬ釣鐘が魔女裁判にかけられた事があったらしいという話をなんとなく思い出していた。
雑談スレに行かずグラスレ内で淡々と要望を上げ続けている人に対しても
「あの人課金止めたって前に書いてたけど嘘だったんですね~!」
と話題に乗せて陰口を叩く始末。課金をするのに許可がいるかい?
争いに疲れたのか、過去の投稿を静かに全消しした不満勢も居た。双頭の戦士に牽制をかけたあの人だった。牽制さんが書き込みを消しながらも他の不満勢と何やらやりとりをしていた痕跡(共に削除済み)すら面白がってXに晒す者もいた。
俺もここで限界が来た。そうだ、やめていいんだ。不快な奴らは一旦ブラックリストにぶち込んで、支援したいと思う人だけイイネで支援して、ずっとフォーラムを開きっぱなしだったタブをそっと閉じた。
ふらりとFF14にログインして、個人宅の前に立った。FCチャットのタブを開く。
「今から個人宅撤去するんですが、撤去の瞬間見たい人いますか?」
消える時は案外アッサリだった。パッ!と消えた。見に来てくれた人達にお礼を言って、気に入っているミラプリに着替えて、FCとLSを抜けて、ログアウトした。
かくして、俺のフォーラム戦士人生と光の戦士は幕を閉じた。

その後のフォーラムの流れは正直あまり見ていないのだが、某ちゃんねるを見るに未だに修正要望や比較画像は上がっているらしい。
とりあえず双頭の戦士がめちゃくちゃ面白かった事はどこかに書き残しておきたかったので、この記事は一旦満足する仕上がりになった。
今後は……とりあえずブルプロをサ終までしゃぶりつくして(毎月頭に石バラマキやってるからガチャ回し放題だよ!)、Switch onlineに入ってるからFC、SFCの懐ゲーでものんびりやるよ。
一番好きなFCソフトはココロンです。FCであのキャラクリ要素は斬新だった(顔と体と攻撃手段くらいしか選べないけど)し、ラスボスの姿には衝撃を受けた。ココロン入れてくださいよ任天堂さん。
あとは、スロリバも覗いてみようかな。

以上、お気持ちでした。ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
これを読んだ方に、安息が訪れますよう。

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