瀬戸芸2022の展示巡り絵日記
瀬戸芸2022に参加してきました。展示を巡る中で体験したことを、絵日記としてまとめてみました。
絵日記
1日目|男木島、直島、宇野
2日目|豊島、犬島
印象に残った展示TOP5
犬島精錬所美術館(犬島)
心臓のアーカイブ(豊島)
アキノリウム(男木島)
豊島横尾館(豊島)
部屋の中の部屋(男木島)
犬島精錬所美術館(犬島)
とにかく衝撃でした。こんなにも建築と展示内容が溶け合う作りになっている美術館は初めてでした。他にも、入り口から美術館までの体験設計、自然を生かした設計、三島由紀夫を伝える展示手法、、、などなど、あらゆる点で素晴らしかったです。詳細は別記事でまとめます。
心臓のアーカイブ(豊島)
この展示では、自分の心臓音をレコーディングしてアーカイブ化できるというものでした。録音にあたって自分の心臓音をこんなにちゃんと聴いた経験はなかったので新しい経験でした。また、データベースに保存された様々な人の心臓音も聞けるのですが、国籍や年代に関係なく、みんな様々なテンポ・音程の心臓音を鳴らしていたのも興味深かったです。
アキノリウム(男木島)
単純に楽しかったです。空間に散りばめられた様々な摩訶不思議な立体物が、順番に動きながら心地良い音を鳴らしていきます。1つ1つの立体物が別々のユニークな機構で動いているので、ずっと見ていても飽きなかったです。(実際、みんなこの展示から離れられず、スタッフさんに「そろそろ出てください」って言われるまで見入ってました。)
1つの立体物が動き終わった後、みんなで「次はどれが動く?」とあたりをキョロキョロ見渡す体験も面白かったです。また、これらが影絵として1F部分に照らされて別の切り口でも楽しめる感じになっており、全体設計も見事でした。
豊島横尾館(豊島)
奇妙な空間が広がっていて、ここは地球ではないどこかじゃないかと感じるほどでした。特に、庭にある石が赤いのですが、その違和感が絶妙に気持ち悪かったです。生まれてずっと目にしている石はあの形あの色と頭の中で結びついているので、それが崩壊した形で目の前に現れると脳がバグる感覚がありました。トイレの中もうねったガラスが全面に張り付いた不思議な空間になっており、そういった不思議な空間が横尾さんの世界観ともマッチしていて印象に残る美術館でした。
部屋の中の部屋(男木島)
こちらも、脳がバグる系の展示でした。畳は床にあってその上にちゃぶ台があるという"固定観念"が、別の形で現れることで崩壊する感覚がありました。空間がおかしいのにも関わらず、「壁に立っている自分がおかしいのか?」とふと感じさせるくらい精密にできていて、日常を別の見方でみる面白さを教えてくれる展示でした。