オスカー・シーズンを迎えて:新しい撮影の戦争大作
12月に入ると、アメリカ映画の各賞のノミネート・発表が相次ぎ、来年2月発表のアカデミー賞授賞式までレースが展開される。詳しくはこのリンクをご覧あれ。http://filmplanet.world.coocan.jp/oscar/
作品賞の台風の目として注目されているのは、第一次大戦を扱ったこの大作。監督は「007スカイフォール」のサム・メンデス。師匠のスピルバーグが大絶賛。
日本人は疎い、第一次大戦とは、戦争の悲惨が最初に先鋭化した戦いである。反戦思想も生まれる一方、パットン(米)・チャーチル(英)・ドゴール(仏)・ヒトラー(独)という戦争好きを産んだ戦争でもある。近代戦のすべてはここから始まる。アカデミー賞も初期に、「つばさ」や「西部戦線異状なし」でこの戦争をテーマにした。
さて、「1917」。予告編動画を観る限りは期待大。来年2月公開ということは、ガチでアカデミー賞狙いの、パブリシティ。徹底した長回しは、黒澤明「七人の侍」以来、戦闘シーンの本流。ただし、俯瞰ではドローンも使っている。今のところ、一番楽しみにしている映画ではある。
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