ハリウッドの本質は暴力、精一杯のウィットを込めて
飛行機で観ました。「ワンスアポンアタイム・イン・ハリウッド」。60年代末というのは、かつてのハリウッドの栄光が変質し始めた最初の時期。
ディカプリオ演じる落ち目の西部劇TVスターと、ブラピ演じるスタント・マン。この二人を通して、西部劇=暴力こそがハリウッドの本質であることを、映画的記憶の心憎い引用にウィットを交えて描いた。
これは、オタク監督ティム・バートンが、最低趣味恐怖映画監督の実話に基づいた「エド・ウッド」を撮った趣向に近い。監督のタランティーノが上手いのは、マーゴット