採用ブランディングでオフラインイベント開催をしようと思ったとき考えたい3つのポイント
昨今の社会情勢的にも、徐々にオフラインイベントが復活してきていますね。人材採用観点での自社ブランディングや魅力発信において、オフラインイベントが再び選択肢になってきているな〜と個人的にも感じます。
オンラインにがっつり振り切った時期を経て、逆にむしろ対面で交流できる場の価値がクリアに感じられるようにもなったかもしれません。
ということで今回、「インサイドセールス Night 」というイベントを急遽企画し、満席からの増枠、当日参加歩留まり100%(欠席0名)という成果を出せた経験をふまえて「これが大事なのかもな」と実感した3つのポイントについて、具体的な事例を交えながらご紹介したいと思います。
イベントレポートも書いてますので、もしよければそちらもご覧いただけるとイメージが付きやすいかもしれないです。あわせてどうぞ。
銀の弾丸のようなお話はないかもしれませんが、「確かにそうかもね〜」と思ってもらえるようなことを少しでもお伝えできれば幸いです。
1. タイミングを味方につける!自社の露出機会に合わせた戦略的な開催を
参加してもらわないと始まらない
オフラインイベントの成功の第一関門は、当たり前ですが「参加してもらう」ことです。参加してもらわないことにはどんなに良いコンテンツでも届けることができません。
当たり前過ぎる話でもありますが、普段忙しく働かれている方々が貴重な時間を使って現地に赴いてでも参加するというのは、オンラインイベントほどの気軽さはありません。当たり前のようでしっかり向き合わなければならないポイントです。
いわゆる集客というやつですが、色々と取り組めることはあるものの、注目したいポイントの1つにタイミングがあります。
これは、曜日や時間帯という話ではなく、「波に乗る意識」という話です。
波に乗るとは、新しいプロダクトのローンチや事業展開の発表、資金調達など、会社の大きなトピックの発信や露出機会に合わせたイベント開催をするということです。大きなニュースを発信したタイミングでは会社への関心が自然と高まっているので、その関心の受け皿としてイベントを実施することで、平常時以上に多くの方に参加していただきやすくなる、という理屈ですね。
正直、最近のスタートアップ界隈では当たり前のように行われているレベルの話でもあるのですが、会社が発信したニュースをフックにしていく意識は本当に重要だなと思っています。
私の実体験としては結構これまでチャンスを逃していました。特にリクルーターとして動きつつ兼務的に採用広報・ブランディング領域を持っている場合、日々の候補者と向き合うことに全力を尽くしているがゆえに、うっかり見逃してしまうこともしばしば。。
新サービスリリースや資金調達など大きなニュースは流石に「イベントでもやる?」という話題が上がりやすいですが、もう少し小さな単位のニュース・露出機会でも上手く利用することはできるんじゃないかなと思いはじめています。
今回のケース
今回のインサイドセールス Night については、その波は「執行役員 富澤の Inside Sales Conference 2024登壇」でした。
登壇は少し前から決まっていて知っていたのですが、それと自社イベント実施をすぐには結びつけられていませんでした。(頑張って〜、くらいに構えていた。。)
そんな中で、インサイドセールスチームとの採用定例で「採用広報なんかできないかな」というくだりがあったときに富澤の登壇と自社イベント開催が自分の中でつながり、企画・開催を提案、その場で決定という経緯です。
インサイドセールスがピンポイントでカミナシにアテンションを向ける可能性のあるタイミングというのはそんなになく、色々不安要素もあるがこの好機に乗ってみよう!というマインドで突き進んでいきました。
こんなとき、カミナシには「β版マインド」というバリューがあり、大きな画を描いて挑戦する姿勢を後押ししてくれます。心強いバリューです。
このようなタイミングを逃さないためには、社内ニュースに敏感になっておくというマインド面の話もありつつ、もう少し基本的な取り組みとして、PRチームと定期的にコミュニケーションをとり主要なニュースリリースのタイミングを事前に把握しておくことも大切かなと思います。
書いてみて思いましたが、これはオフラインに限らずな話でしたね。。
ちなみに
ちなみに、このタイミング論の例外がありまして、それは「定期開催を前提としているイベント」です。
定期開催イベントは、定期開催され続けること自体が最大のポイントであり、そのためのサステナブルな運営体制やコンテンツ企画体制などを作るという全く別の要素が重要になってきそうです。(その話もいずれどこかで)
2. 社内メンバーが「面白そう!」と感じるコンテンツこそ至高
前述した1つめのポイントは、「自社に関心が向くタイミングを上手く利用しよう!」という、自分としても以前から分かってはいた「流石に当たり前かな」という感じの話から入らせていただきましたが、とはいえ重要な話なのでトップバッターを飾っていただきました。
続いて2つめはコンテンツに関するポイントのご紹介です。「意外と観点として落としがちかも?」と最近思い始めたのが、「自分たち社員も面白いと思えるコンテンツか」という点です。
当然、「自社の採用ブランディングに寄与する場に」という視点は間違っていないのですが、もっと「自分たち自身も楽しめる、社員個人としても有意義な時間と思えるようなコンテンツとは?」という観点も入れて良いんじゃないかなと思っています。
というのも、社員自身が魅力的だと感じるイベントには、素晴らしい好循環が生まれるなと、今回のイベント企画で実感したからです。
何かというと、社員自身が面白そうと思えるイベントであれば、自発的にイベント情報を拡散したくなりますし、「こんなのあるんだけど来てみない?」と近しい知人に声もかけやすくなります。つまりは1つめで第一関門とご説明した集客にもポジティブな影響がでてきます。
今回の インサイドセールス Night については、富澤が登壇したカンファレンスのテーマに揃えたという意味では結果論な節も否定できませんが、、、IS × 組織マネジメントというテーマ自体はとても面白そうでしたし、普段からISに関する発信を社内外にしてくれている登壇者(執行役員 富澤 & ISマネジャー 伊藤)というパネラー構成もあって、これは面白くなりそうだ、という期待感は社内メンバーも持って貰えていたんじゃないでしょうか(希望的観測...)。
実際、今回のイベントでは、
と、社員の拡散、集客アプローチによって全体の7割以上の申し込みが支えられています!!(本当にありがとうございます)
その他、自分が今回結構驚いたのは、申込フォームに多くの方が熱量高い質問・聞きたいことを記載頂いていたいことや、参加者の方から「同僚も連れて行って良いですか?」という個別のお問い合わせを複数件いただいたことです。
自分たちも楽しいと思えるコンテンツを、というところに向かっていくと、結局は参加者の方にとっても魅力的なものになっていくのかもしれない、と思いました。
そして何より、イベント当日の雰囲気が格段に良くなるということが最大のメリットなんじゃないかと思っています。登壇者として語るのもテンションが上がりますし、社員の参加も自由にしておくと自然とオブザーブするメンバーが集まってきたりして、会場の熱量も結構あがります。
3. 運営する側も思いっきり楽しむ!
最後は運営面にも触れておこうと思います。
オフラインイベント運営は正直大変です。集客から始まり、当日の受付オペレーションなど考えることが多く、巻き込む人も多いので、慣れない方だと余計に不安や気苦労も多いと思います。
しかし、それを「やらなければならない業務」として捉えるのではなく、「楽しみながら作り上げる場」として考えることで、イベントの質は大きく変わってきます。
ちなみに高尚な精神論を語りたいわけではなく、、「どうせなら、事務局特権を利用して我を出してこうぜ」という煩悩にまみれた話を最後にしたいと思います。
予算も多めにかけられるイベントであれば、オリジナルノベルティを考えてみるのも楽しいですよね!ちなみに インサイドセールス Night では流石にそこまではできませんでしたが、もともとあったカミナシのマスコットオリジナルステッカーをお配りしました。受付メンバーによると、結構よろこんでいただけたようです。
またイベント後に交流会を設けている場合は、ケータリングのフードやドリンクの選定も、イベントを楽しくする重要な要素です。ちなみにオフラインイベントをやるなら交流会は可能な限り実施した方が良いと思います。オンラインイベントではできない取り組みなのと、次に繋がる参加者の方との関係性が築けたりするのでいい事ずくめです。
ケータリングのフードやドリンクも贅沢をしようという話ではなく、限られた予算の中であっても、ちょっと自分が気になっていた話題のケータリングサービスを利用してみたり、ただ純粋に自分が食べたいな〜と思ったものをチョイスしてみたり、季節限定のドリンクを用意してみたりと、自身で楽しめる要素が色々あります。
経験則ですが、結局自分が楽しんで選ぶと参加者の方にも喜んでもらえるので、極端でない範囲で我を出していくのも悪くないと思います。
ちなみに インサイドセールス Night の交流会では、中華三昧にしました。理由は僕が中華三昧したかったからです。
まとめ
以上、オフラインでの採用ブランディングイベントの成功を考えるうえで重要と思う3つのポイントでした。
当然これらのポイントがすべてではないとは思っていますが、なにか少しでも参考になることがあれば嬉しいです。
それでは!