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「問題を受け流す」スキル

最近、「問題を解決する」のではなく、「問題を受け流す」スキルが上がったおかげでだいぶ楽に日々が過ごせている気がします。

■FAX無い問題

起業したてのおよそ10年前、営業職の派遣社員を採用したことがありました。

その方は大手企業出身者だったため、色々と不足している点を指摘されたものです。

ある時、名刺を支給すると、こんな指摘を受けました。

「え、この会社、FAXないんですか?これから営業活動するにあたって
名刺にFAX番号書いてないとか、あり得ないんですけど」

今の感覚でいえば信じられないかもしれないですが、たった10年前は、ちゃんとした企業にはFAX番号が記載されているもの、という感覚があったということですね。

私は「確かにな」とおもって右往左往しました。

そして、FAXの番号を取得でき、データで受発信できるサービスに加入し、名刺に番号を入れたのです。

でも、その番号が活躍したのはほんの1-2回でした。

こんな風に、問題をとらえすぎると、時間も気持ちも持っていかれる割に、
たいした生産性が無いことがあります。

これに気づいてから、できるだけ問題を受け流すことにしました。

■独自ドメイン使えない問題

たとえば最近でいえば、自社ホームページの独自ドメインです。

あるとき、弊社のホームページを、ペライチというツールで作り直すことにしました。

しかし、ペライチで独自ドメインを取得すると、メールアドレスとしてそのドメインが使えません。

XXX@onyourmark.co.jp

が使えなくなってしまうのです。

「うーん、こまったな」と一瞬思ったのですが、

よくよく考えてみれば、最近はホームページをアドレス直打ちで
訪れる機会なんてほとんどありません。

名刺すら、ほとんど渡しません。

なので、受け流すことにしました。

弊社の公式ホームページアドレスは、独自ドメインではなく、
ペライチアドレスのままで、気にしないことにしたのです。


特に不都合は起きていません。

■電話名義問題

最近起きた問題としては、弊社で運営している映像スタジオ「上原ベース」への電話が良くかかってくるようになったことがあります。

今、私は
個人の電話と
会社名義の電話と
スタジオ名義の電話、
すべて同じ番号にしています。

これにより「はい、井上です」と出れば、
「あれ、上原ベースさんではないですか?」
と戸惑われてしまうのです。

これは問題だ、と思い、電話を2つ持つなり、
電話番号を複数持てるスマホのアプリを入れるなりの対応を
検討したのですが、やめました。

気にしなければいいんです。

「はい、井上です」
「あれ、上原ベースさんではないですか?」
「はい、上原ベースの井上です」

というやりとりをすれば、問題が無いのです。

結局このやりとりで、
切られてしまうなどの問題は1件も起きていない、
ということに思い至ったのでした。

これにより余計なコストや使い分けによるトラブルを防ぐことが
できました。

みなさまも余計な問題を自分で作り出していないでしょうか。

気にしないことで解決できるものもあるかもしれません。

積極的に受け流していきましょー。

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井上幸一郎/社会人教育プロデューサー
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