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「三行で撃つ」に撃たれた人に撃たれて撃たれ始めた

「なにか、おすすめの本はありますか?」
「近藤康太郎先生の『三行で撃つ』ですね。」
「ほぉ〜なるほど、渋いですね〜!」

という会話のやり取りがあったのは、「発信する勇気」の著者である末吉宏臣さん主宰の「発信する勇気発動コミュニティ」内でのこと。


コミュニティ内のイベントで、自分らしい発信でゼロイチを達成した人として末吉さんとの対談をしていた「おーつーさん」。

末吉さんから「なにか、おすすめの本はありますか?」と聞かれたおーつーさんの答えが「近藤康太郎先生の『三行で撃つ』ですね。」だった。

割と本屋をうろうろして、それなりに著者名を知っているつもりだったが、「近藤康太郎」という人の名は初耳だった。

近藤康太郎(こんどう・こうたろう)
朝日新聞編集委員・日田支局長/作家/評論家/百姓/猟師/私塾塾長 1963年、東京・渋谷生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、1987年、朝日新聞社入社。川崎支局、学芸部、AERA編集部、ニューヨーク支局を経て、2017年から現職。新聞紙面では、コラム「多事奏論」、地方での米作りや狩猟体験を通じて資本主義や現代社会までを考察する連載「アロハで田植えしてみました」「アロハで猟師してみました」を担当する。大分県日田市在住。社内外の記者、ライター、映像関係者に文章を教える私塾が評判を呼んでいる。

なにやら朝日新聞の名文記者であり、東京にいたが、長崎へ移り住み、その後に大分へ。農業をし、狩猟をする。そこに集ってくる人がおり、文章の話をしている流れで私塾が立ち上がっていったという経緯があったらしい。

9月に知ったこの本がなにやら気になり、お気に入りリストに入れたまま時が過ぎていたが、昨日から読み始めた。狩猟をする著者は散弾銃の弾が1セット25発であることになぞらえ、「ハートを撃つための25発」として本書を構成している。

その「第1発」目が、早速タイトルと同フレーズの「三行で撃つ ー 書き出しを外すと、次はない。」。なるほど、そういうことか。漫才でいうツカミとなる最初の三行。そこでスベってしまえば即終了。読者は次なる場所へと目を移してしまう。

具体的に、「最初の書き出しの1文」を比較する内容もあり、なかなかおもしろい。これは良い本に出会えたようだ。これからしばらくは、1発ずつ、味わっていく楽しみができた。

というわけで、この記事の最初を「三行」で始めてみたが、どうだっただろうか?

ここまで読んでいただいたのであれば、少なくともあなたのハートを撃つことには成功したのかもしれない。何人を射抜くことができたかは後ほど確認することにして、さて、続きを読んでいくことにしよう。

ではまた。

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