「三行で撃つ」に撃たれた人に撃たれて撃たれ始めた
「なにか、おすすめの本はありますか?」
「近藤康太郎先生の『三行で撃つ』ですね。」
「ほぉ〜なるほど、渋いですね〜!」
という会話のやり取りがあったのは、「発信する勇気」の著者である末吉宏臣さん主宰の「発信する勇気発動コミュニティ」内でのこと。
コミュニティ内のイベントで、自分らしい発信でゼロイチを達成した人として末吉さんとの対談をしていた「おーつーさん」。
末吉さんから「なにか、おすすめの本はありますか?」と聞かれたおーつーさんの答えが「近藤康太郎先生の『三行で撃つ』ですね。」だった。
割と本屋をうろうろして、それなりに著者名を知っているつもりだったが、「近藤康太郎」という人の名は初耳だった。
なにやら朝日新聞の名文記者であり、東京にいたが、長崎へ移り住み、その後に大分へ。農業をし、狩猟をする。そこに集ってくる人がおり、文章の話をしている流れで私塾が立ち上がっていったという経緯があったらしい。
9月に知ったこの本がなにやら気になり、お気に入りリストに入れたまま時が過ぎていたが、昨日から読み始めた。狩猟をする著者は散弾銃の弾が1セット25発であることになぞらえ、「ハートを撃つための25発」として本書を構成している。
その「第1発」目が、早速タイトルと同フレーズの「三行で撃つ ー 書き出しを外すと、次はない。」。なるほど、そういうことか。漫才でいうツカミとなる最初の三行。そこでスベってしまえば即終了。読者は次なる場所へと目を移してしまう。
具体的に、「最初の書き出しの1文」を比較する内容もあり、なかなかおもしろい。これは良い本に出会えたようだ。これからしばらくは、1発ずつ、味わっていく楽しみができた。
というわけで、この記事の最初を「三行」で始めてみたが、どうだっただろうか?
ここまで読んでいただいたのであれば、少なくともあなたのハートを撃つことには成功したのかもしれない。何人を射抜くことができたかは後ほど確認することにして、さて、続きを読んでいくことにしよう。
ではまた。
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