部屋着でスーパー行く勇気

仕事が終わって食材の買い出しへ。

東京に来て驚いたけれど、こちらの人はスーパーにもきちんとした身だしなみで訪れる率が高い。
子連れのパパママも、老夫婦も。そのまま渋谷まで繰り出せそうな装いで、野菜を、トイレットペーパーを、選ぶ。
わたしは、スーパーなんぞ部屋着で行くのが通常運転の街で生まれ育ったもんで。
上京したばかりの頃、スウェットにスリッパ（もちろんすっぴん）で買い出しに行き、困惑した。
あれ？間違えてルミネまで来ちゃった感じ？と。

とはいえ、最初こそは気まずさを感じていたけれど、今はなんとも思わない。
よそ行きの格好で買い物をするのに慣れた、わけではなく。
別に食材買うだけなんだしよくない？と開き直りを発揮している。

だって、どんなときもだらしない服装をしてるわけじゃないのだから。
友達や彼氏と会うとき、会社に行くときだって、身なりを整える。
なんなら、ファッションへのこだわりは強い。
トレンドに敏感なタイプではないけれど、多少高くても、気に入ったデザインの服を選ぶ。

でも、それと等しく、もしくは上回るくらいにズボラな自分もいる。
いつ何時もおしゃれしていたいような心持ちは、残念ながらない。
化粧するのがだるいとき、着こなしを考えるのがめんどくさいときは、当然ながら訪れる。
気乗りしないのに、無理して着る一張羅なんて、わたしにはかっこいいと思えない。
お気に入りの服は、これ着て出かけたい！と思う場面で使うのが、ファッションの醍醐味じゃん。

それに、わたしが部屋着でスーパーに行くことによって、誰かの背中を押している可能性だってある。
同じように、「食材買うだけなのに、おしゃれすんのめんどくさ…」と思っている人は、多分いると思う。（いなかったら地元帰るかも）
そんな人にとって、堂々と部屋着で買い物してるわたしの存在は、希望の星になりうるかもしれない。
なーんだ、あの人もスウェットで買い物してんじゃん、と安心感を与えられたら、ズボラ冥利に尽きる。

なんかゴチャゴチャ御託を並べたけれど。
まあ、めんどくさい。以上。
もはや、スーパー行くためのおしゃれな部屋着でも買おうかな。