狩猟の準備したら犯罪者みたいになった
わな猟の道具を揃える
狩猟免許の中には、かっこいい銃猟もあるが、我が家の財政事情において銃猟は難しい。銃は、とにかくお金が掛かる。銃代、弾代、登録料、ロッカー代など・・・・わな猟と比べるとだいぶ出費が多い。とはいえ、実際に始めようと思うと、わな猟においても、それなりに道具が必要になる。夫は、免許取得のための勉強と並行しながら、受かる気満々で、少しずつ通販で道具を揃えていた。
鉄バット
わな猟では、罠に掛かった猪を仕留める時に、電気で気絶させるやり方もあるが、主人は最もコストが掛からないアナログなやり方を目指した。そのため、購入したのは「鉄バット」。これで猪をぶん殴るのである。ぶん殴って気絶させて、その間に止め刺しを行うのである。
鉄バットで生き物をぶん殴る行為をしたことがある人は、恐らく少ないだろう。私は、そんな物騒なことが果たして出来るのだろうか?と疑問だったが、夫は「剣道やってたから大丈夫」と言い放った。
ナイフ
狩猟で必ず必要になってくるのがナイフ。止め刺しにも使うが、解体するときにも使うので、複数種類のナイフを揃えることにした。まず、マタギも使う「ナガサ」。竹やりに取り付けることも出来るタイプで、これで仕留める予定だ。次に「モーラナイフ」。色々考えたが、キャンプで使っていたときに切れ味、耐久性が気に入っていたので、解体用として2本目の購入となった。そのほか、ナイフ形の鋸など、本当にこんなに必要なのか?と思うほど揃えていたが、後に必要だったわ・・・と思い知ることになる。
仕掛け
わな猟では、仕掛けとなる「くくり罠」が必要だ。通販を利用すれば簡単に完成品を購入できる。価格はピンキリだが、1個あたり5,000円~10,000円くらいだろうか。複数個必要になるため、それなりの価格になってくる。さらに、猪が掛かると直ぐに壊されてしまうこともあるため、コスト削減を目指し「自作罠」を製作した。
罠製作に必要な部品が、次々と我が家にやってきたわけだが、ワイヤーの束、デカいペンチのようなスウェージャー、ものすごい強力なバネ。ハッキリ言って、家の中が殺人鬼のような道具が揃うことになった。
もしも、泥棒が我が家に入ったとしても、ここの家はヤバいかもしれない・・・と引き下がるようなラインナップなのである。そんな中、たまたま見ていたミステリー映画。結末の犯人は、猟師というオチに泣いた。