煎りたて、挽きたて、淹れたて。生豆から珈琲片手鍋焙煎のススメ。
突然ですが、そばの美味しさをより楽しむための標語として「挽きたて、打ちたて、茹でたて」という、3たてが大事なのは、なんとなくご存じ方も多いのではないでしょうか。
何でも鮮度がいいほうがいいんだろうと思うわけではありますが、ことコーヒー豆となってくると、鮮度というのはわかりづらいものだったりします。
焙煎した日が書かれているものもありはするものの、珈琲ショップで売られている豆だったとしても、この間はおいしかったけど、今日はいまひとつ、なんてことも往々にしてあるものです。
さて、そんな方に朗報です。
イノトラでは、珈琲豆を自分で焙煎することにいたしました。
専用の機器が必要と思ってしまう人も多いかと思いますが、この度は、煎りたてハマ珈琲さんの動画で、どこにでも売っている片手鍋を使った焙煎方法が、詳細な説明つきで紹介されておりましたので、そちらをそのままやっております。
改めて、当ブログでもほぼ同様の紹介をさせていただきつつ、焙煎された豆の魅力について語ってみたいと思います。
道具について
詳しくは、上記のyoutubeのリンクから、煎りたてハマ珈琲さんの動画をみてもらえれば早すぎるのですが、文字で見たいという方のために、イノトラ的な注意書きを含めて書いていきますので、参考にどうぞ。
・片手鍋(蓋つき)
こちらについては、ホームセンター的なところでも、総合家具メーカー的なところでも売っております。安いものだと1000円ぐらいから、高くても2000円ぐらいでしょうか。
焙煎専用として行うので、値段の安いもので十分だと思います。
ハマコーヒーさんは、片手鍋の蓋に蒸気を逃がすための穴があいていますが、イノトラではそのような穴のないタイプをつかっています。
焙煎するにあたって、影響はないと思いますので、このような蓋つきの片手鍋さえあれば、おおむね問題なし、と考えていいと思います。
・網
これは、園芸用コーナーで売っていた網になります。面積が広ければ広いほどいいとは思いますが、ようするに、焙煎した豆をこれで冷やせばいいので、単なるザルでもいいかもしれません。
・電子スケール
ハマコーヒーさんでは、ちゃんと焙煎度合いをはかっていますが、イノトラでは、面倒くさくてすでにやっておりません。大事なのは、常に同じ豆の量ではじめること、と考えまして、150gないしは、200gをぴったり計るためにつかっているぐらいです。
こんな感じです。
豆については、アマゾンでも売っていますし、カルディ的なところでも、死角になりそうな場所においてあったりします。
思い切って、「生豆(なままめ)でください」、といえばそのまま売ってくれるところもありますが、これは、勇気がいることなので、ネット通販あたりから始めるのをおススメします。
(生豆を、きまめと言うべきか、なままめと言うべきかは、難しいところです。イノトラが購入したところでは、なままめですね、と言われたので、あ、はいー、と答えておきました。正解はないようですが、業界ではなままめらしいです。確信は持てないので、その場で合わせてください)
火入れ
ということで、カセットコンロの上に鍋と豆を入れて、火にかけていきます。
家庭のコンロじゃだめですか、という質問がきそうですが、最近のコンロは勝手に火が消えてしまうタイプが多いので、カセットコンロがおすすめです。
(安全性は大事ですが、つかいたいときに火力が継続しないというのも、考えものです)
鍋底に火がつくぐらい。
このあたりの調整は難しいですが、いわゆる中火といった書き方をさせていただきます。
(だいたい、7分ぐらいで、ぱちぱち、と1ハゼが起きるがよさそうですが、火力が強すぎれば、早く来すぎることになるので、調整の必要ありです)
豆をいれてフリフリします。
ちなみに、写真ではスマホを使用して秒数をはかっていますが、タイマーを購入してください。
(スマホだと画面が見えなくなってしまって、ロック画面を解除することになってしまうためです。設定でかえるよりは、専用のタイマーがあってもいいかもしれません)。
煎りたて
シナモンロースト、といったところの図。
焙煎の度合いも、フルシティローストとか、イタリアンローストとか、ありますが、まぁ、この辺りは雰囲気といったところです。
素人目には、どれぐらいがシティローストなのかハイローストか、なんてわかりはしません。このあたりの加減も、おっかなびっくりやってみないとわからないです。
このあたりを試していて嬉しいのは、売っている豆をみて、こんなに焙煎していいんだ、とか、浅めだね、と通ぶった感覚をもつことができるところです(ええ、なんか、視界が広がる感じがいいのです)。
チョコレート色より、少し濃いめになってきたぐらいで、いわゆる中煎りから、深煎り一歩手前ぐらいでしょうか。
農作業用の網に入れて、一気に冷やします。
チャフと呼ばれる、豆の皮が落ちますので、玄関先でやったりするのをおススメします。
イノトラでは、庭先でやりますので被害は最小限ですが、家の中でやる場合は、コーヒーの焙煎時の匂いもすごいので、換気扇を全開にしても、室内にダメージが残ってしまうところです。
一応、スケールで計った結果、それなりに水分が飛んでいいぐあいになっています。
さて、冒頭で書いていました、3たて、ですが、コーヒーもやはり3たてが大事です。
「煎りたて、挽きたて、淹れたて」
豆で買ってくれば、挽きたては可能ですし、だいたいのコーヒーは淹れたてでしょうが、煎りたてというのはハードルが高いです。
しかし、煎りたてハマ珈琲さんのおかげで、焙煎がぐっと近くに感じることができるはずですので、ぜひ、3たてを実現すべく、焙煎をためしてみてもらいたいと思います。
では、また。
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