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種から衣へ

七月から五ヶ月かけやっとやっと完成。
たった180センチの織物。

四月から和棉と共に歩んで来た八ヶ月。

・和棉の栽培を月に6回の間隔で傍で見てきたこと
・市販の反物で浴衣を作成
・棉から綿へそして糸へ
・丈180センチの織物の作成

継ぎ接ぎで簡略ではあるけど、種から衣服になるまでを経験することが出来ました。

そこから学ぶことは膨大でありなかなか言葉にすることが簡単ではないのだけど…

染織教室まで向かう一時間強は、頭の中の整理の時間でもあります。

昨日の朝は「あー、きっと今日で完成だな」と思いを馳せるなかで、ふっと浮かんできたことを記しておきたいと思います。

✴︎

衣服が出来るまで(わたしたちが手にするまで)今となにが違うかというと…

一番は時間です。

機械化のおかげもあります。
(機械化が招いた課題だけでも膨大ですが、ここでは省きます)

だけども、わたしたちは、この地球の上この同じ空の下で生きてる誰かの時間のおかげで、車で5分どんなにかかっても数時間で衣服を手に入れることが出来ています。

これは揺るがない事実であり、そのことがなにをもたらすか。

そのことに警鐘を鳴らしている人も少なくありません。
その警鐘のなかには、正しくないことも含まれているかもしれない。

そしてわたしだって、種から育てた衣服は一枚も持っていません…

だけどもこの記事に目がとまったのなら少しだけ考えてみてほしい。

この事実がわたしたちになにをもたらすのかを。

✴︎

写真は昨日仕上がったばかりの織物。

38×180センチ

洋服にはなりません。
ズボンを作るなら600(6m)
長袖トップスを作るなら800(8m)
必要になります。

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雑貨や服は買うのはあたりまえだった。

雑貨や服を作ることを知っても、
生地は買うのがあたりまえだった。

機織りに興味が湧いても
糸を買うことがあたりまえだった。

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inori
インド占星術やヴェーダーンタの学びで得た気づきの記録と糸紡ぎ機織り藍染の記録。 共感していただけたらサポートお待ちしております。