『なぜBBCだけが伝えられるのか 民意、戦争、王室からジャニーズまで』メディアが中立性をもつ難しさ(世界の歴史)
BBCが生まれたのは1922年10月18日だ。そこにジェネラルディレクターの求人広告にジョン・リースが応募した。つまり、日本のNHKのように経営者が、外部の経営者経験者が選ばれるのではなく、外部から求人で採用されているのだ。
1926年に起きた石炭業界からのゼネスト報道において、BBCは政府とは中立的な独立報道を行ったことが、国民からの信頼につながった。BBCは政府から独立した存在であるために王立憲章を基にして発足したが、憲章の更新、受信料制度の維持や値上げなどは政府との交渉によって決まる。面白いのは、財政面での補助的な手段として国際市場での商業活動が認められていて、受信料収入の不足分を補っている。
ハマスをテロリストと断定せず、結果として何が起きたのかを伝えることに主眼を置いたことは注目すべきだ。誰が何を誰に対して行ったのかについて視聴者が自分自身で理解させようにさせようとした。
メディアとしての独立性を保つことをBBCの歴史は教えてくれる。
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Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。