『独裁者と小さな孫』 独裁からどこに振り子が振れるのか(イスラーム)
『別離』『セールスマン』のアスガー・ファルハディ監督とはまた違った意味で考えさせられるイラン人監督モフセン・マフマルバフ氏の映画。Wikiで彼の経歴を確認すると以下。
「1957年にテヘランに生まれる。10代半ばでイスラム主義に傾倒し、15歳でパフラヴィー朝を倒すための地下活動に参加、17歳の時に警察官を刺傷し逮捕され死刑判決を受ける。4年半に渡り獄中生活を送り、1979年のイラン革命の際に釈放される。」
現在はパリに住み、この映画はジョージア・イギリス・フランス・ドイツの合作で、撮影はジョージア(旧グルジア)で撮ったもの。
イスラームはムハンマドが優れた政治家でもあったので、移転したメディナで政治システムとしてのイスラム法などを創造。それにより、クルアーンの前半は宗教、後半は社会システムという構成であることから、
「極端に社会が独裁に振れるとと民主化になり、その後に民主化の社会システムからイスラームの社会システムに振り子が戻される、という宿命があります」
この映画はどこの国と限定はしていないが、エンディングの後に独裁からどこに振り子が振れるのか(軍事政権、民主化、イスラム社会)、なかなか面白かった。
Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。