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「ちいさな独裁者」鑑賞
チケットカウント7
新宿武蔵野館 2/10 17:15 上映回を鑑賞しました。
http://dokusaisha-movie.jp
実話を基にしたお話。
「この世は舞台、人はみな役者」
シェイクスピアのお気に召すまま より。
FF7が大好きな私。
自称ソルジャークラス1stのクラウド、実在する人物をもとに作られたキャラクターだったんですね!?
びっくりびっくり。
第二次世界大戦末期のドイツが舞台。
所属していた部隊から脱走するヘロルトを、ユンカー部隊が追いかけるシーンから物語がスタート。
うまいこと部隊を巻いたヘロルトは、畜産農家から奪略をしながらなんとか命をつなぐ。
そんな中、道端に捨てられた軍事車両から、ナチス将校の制服を発見。着てみる。車両からりんごもでてくる。かじる。(→創世記的な?)
ヘロルトがコスプレをしながら、偉そうな口調で話してみたり…と、遊んでいるところに、生真面目な脱走兵フライターク登場。
フライタークは、ヘロルトのことを大尉だと思い込み「お供させてください」と申し出る。
なんだか桃太郎ぽい。
そして、なんやかんやありながら、ヘロルト大尉は仲間を増やしていく。
ヘロルトがでっち上げた「特殊部隊H」は、軍規を犯したドイツの兵士たちが収容されている施設に辿り着く。そこで、ヘロルトは自国の兵士に対して、ホロスコープのような大量虐殺を起こす。
「実情がなければ、つくってしまえばいい」
そして次にたどり着いた町で、酒池肉林なう!な、ヘロルトが、ドイツの軍事警察に逮捕され、ヘロルトが大尉でないことがバレてしまう。
制服を拾ってからここまで1ヶ月間の出来事。
ここでの裁判では釈放してもらえるが、その後、誘われた作戦を蹴って逃亡。さらにその後、イギリス軍に捕まって親衛隊の仲間たちとともに1946年に処刑される。信じてついてきた親衛隊の人たちは、たまったもんじゃねえな!
(ウィキペディアより補足)
潜伏していたヘロルトはヴィルヘルムスハーフェンにて煙突清掃員として働いていた。1945年5月23日、食パン1斤を盗んだとして現地に進駐していたイギリス海軍に逮捕された。
メリーポピンズのバートと、レミゼのバルジャン両方とも一気に演じちゃってる。すごい男。
ヘロルトが19歳の時に大尉を名乗るわけですが、大胆不敵とはこのことだなぁ…
軍用車の中に、制服を見つけ、着てみたとしても、これに限っては略奪じゃなくて拾得だよなぁと思ってしまう系ゲーマーです。
主人公とそのパーティの装備ってだいたい街に落ちてるものだし。
畜産農家から卵を奪略したり、どさくさに紛れて、潜入したダイナーでご馳走になったりと、軍規を犯したドイツ兵と同じことをしているにも関わらず、自分の地位を守るために虐殺を繰り返す。
慰安パーティ?的なパーティの最中に、ぽろっと本当のことを話すヘロルトは、見ていて痛々しかった。メンタルボロボロなのを酒に溺れながら誤魔化すヘロルト。そんな芝居ができるフーバッヒャーすごい。
ヘロルトも役者でしかなかったんだよなぁ。
この物語を、どうしてもキャッチミーイフユーキャンと照らし合わせたくなるんですけれども、
キャッチミー〜のフランクは、はちゃめちゃなことをしでかしまくるんですが、人を殺してないんですよね。
人殺しダメ絶対!
ヘロルトの親衛隊が、収容所のある町にたどり着かず、1ヶ月間ずっと酒池肉林していたら、イギリス軍に捕まっても処刑をされることは無かったのではないかと思います。
というか、魔が差したかなんだか知らないけれども、見逃して貰って隠居している戦犯者が、コソ泥しちゃいかんよなぁ。癖になっちゃうんだろうか。
それとも刑務所でタダ飯食べたかったのかなぁ。
何にしても、ハッタリを仕掛けるときは、手仕舞いする絶好のタイミングはいつか?考えながら行動しないといけないっすね。
このお話は、手仕舞いするタイミングを誤っちゃうと処刑されちゃうぞ★というストーリーでもあるんじゃないかなぁと思いました。
「ちいさな独裁者」の舞台を、2019年日本に置き換えてみる。
髪を金髪にして、ギャルメイクして、レディとかエモダで服揃えたら強そうな女になれる。
無印良品で全身揃えたらナチュラル武装ができる。
自分の印象(人からどういう風に見られたいか?)は、自分で作るしか無いんだよなぁとしみじみと思いました。
あとしゃべり方とかも。そのあたりはマイフェアレディ。
でも無理しちゃうと、ヘロルトのように、追い詰められて現実逃避せざるを得なくなっちゃう。
自分がどうしたら一番自然体でいられるのか?
身の丈に合うものを選んで生活するのが一番だよなぁと思いながら、目に入れたら痛いワンディコンタクトレンズ代の節約のために眼鏡をかけ続ける深読みみ なのでした。
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