本を読まない私でも理解できたビジネス書
ビジネスについて全くと言っていいほど知識がなく、本も苦手なのですが、最近教えてもらった本を読んだので紹介も兼ねて書きます。
本を読もうと思ったのは、コロナ禍で一瞬にして環境が変わったのを見て、自分の仕事もずっとある保証はないと痛感し、知らない、わからないじゃ生きていけないかもしれないと思ったからです。
これからは経営者の視点も持って自分が置かれている立場やどうすべきかを考えていく力をつけておいたほうがいいなと思ったので一から勉強しようと思いました。
忘れないように整理して記録しておきたいと思います。
◎ニュータイプの時代
ご紹介したい著者はこちら
『ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式』 山口周 著
https://www.amazon.co.jp/ニュータイプの時代-新時代を生き抜く24の思考・行動様式-山口-周/dp/447810834X
モノが飽和し、問題が希少になり解決能力が過剰になっている今、これから求められるのは問題の解決能力よりも、発見能力であるという前説から始まります。
著者の中で、与えられた課題を解決するという一見優秀で真面目な人はオールドタイプ、課題を自ら考えて解決する人はニュータイプと定義されており、これからの時代に活躍するのはニュータイプの人間であるということが書かれています。
今までの偏差値に頼った判断基準はまさにオールドタイプであり、これからの時代を生き抜くにはニュータイプの生き方でないといくら勤勉で優秀であっても凡庸な存在にすぎなくなると述べられています。
初め読んだ時に、あることを思い出しました。
義務教育の時は問題の正解の出し方を受動的に学ぶ機会でしたが、大学に入ってからは与えられた情報から課題そのものを見出して議論をするという新しい学びを得てとても新鮮だったなと。
大学での学びは知識として役に立つかは置いておいて、問いを自ら設定して答えを導くという方法を鍛えた点においてはとても有意義な時間だったんだと再確認しました。
正しい答えを導く力はもちろん必要ではありますが、課題が飽和している今は、問いそのものを見つけ出せなければ時代の変化に取り残されていくということが著書の中で繰り返し訴えられています。
ありたい姿=ビジョンを描いて現在の状況との差分を埋める。
つまりはどうなるべきかという望ましい状態が構想できなければ、解決するための問題が定義できないということです。
ビジネスだけではなく、個人の仕事や生き方にも置き換えられると思います。
これまでは枠にはまることを良しとされてきましたが、課題意識を持ち、その枠を自ら広げてそこに向かって成長する、そしてそれを継続できることが大切だと感じました。
また未来を予測することは原理的に難しいと書かれています。
これまでも決定的な局面で人間の予測は尽く外れてきました。未来は予測するのではなく構想するもの。著書の中にはこう書かれています。
どうしたいか、世の中に何をもたらしたいかを考えているニュータイプの人がイニシアチブをとって未来を変えていくのだということを学べる一冊です。
◎おわりに
お堅い内容とも思われそうですが、個人的に『クソ仕事の蔓延』のお話が衝撃的でした。
「意味を全く感じられない仕事」こそが「最も過酷な労働」…うーん、まさにと思いました。
意味が見いだせるからこそモチベーションが上がる。だからこそ「意味」で動くニュータイプは可能性を秘めてるいうことですね。
「役に立つもの」よりも「意味があるもの」が重要視される時代。アートもまさに後者ですね。
そう考えると自分がデザイナーを選んだ選択も、前職からの逃げではありますが、「意味」を見いだせる場所で戦うことを選択したという点ではニュータイプの思考が多少できていたのかもしれないと自信になりました。
よかったら読んでみてください。
やっぱり本は現代文の試験を受けているような気持ちにはなりますが、読み出すと意外とスラスラといけました。
誰にでもわかるように丁寧にまとめられているので比較的読みやすいかなと思います!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
今回お堅い感じだったので次回はゆるいのにします。笑
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