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なぜ、大企業が「サスティナブル市場」で新規事業に取り組む必要があるのか?

 僕は、大企業は悪気なく「非サスティナブル」な世の中をつくってきたように思っています。

「消費者が求めるから」というのもありますが、売上・利益至上主義が正しいと思い込み、外部に負のコストを押し付けて、自らが栄えてきたのだと思うのです。

例えば、「病みつきになる健康を害する食品」「二酸化炭素を大量に排出する火力発電所」「土壌の生態系を破壊する化学肥料」など、提供企業の売上・利益を増大させましたが、人類や地球規模でみると、コスト増につながっています。

 そうした「非サスティナブル」な状態を「サスティナブル」に変革するという巨大なマーケットが「サスティナブル市場」として誕生しつつあり、その事業領域に、スタートアップが果敢に挑んでいます。


しかしながら、国内のスタートアップの資金調達額は、2019年、2020年共に年間7,000億円程度でしかありません。


盛り上がっているクラウドファンディングでも、伸びてはいますが、年間2,000億円程度の調達額です。


 世の中の課題解決の一端をスタートアップなどのイノベーターに依存した状態で、残念ながら大企業は、やっと(最近)、既存事業のサスティナビリティーを20~30年後に達成します!的な、(やって)当然の宣言をする、情けない状況です。

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 コストを外部に押し付けて積み上げた国内企業の内部留保(利益剰余金)は、ざっくり言うと500兆円ほどとなっています。500兆円というのは、先ほどのスタートアップの年間資金調達額の700年分ということになります。

 その大半は大企業が積み上げた内部留保であり、たとえ「過去の自らの商行為は、非サスティナブルであったと気づかなかった」としても、外部にコストを転嫁して積み上げた内部留保とも言えるので、せめてそのうち半分ぐらいは「サスティナブルな社会」をつくるための投資に活用しても良いのではないか?と私は思います。

その投資は、寄付などではなく、企業は企業らしく、サスティナブルな社会に資する、「新規事業に投資」し、ビジネスを通じて社会貢献していくのが、正しい責任の取り方だと思うわけです。

新規事業というと、変化と競争の激しい業界で「生き残るために必須」というような視点で語られることが多いのですが、それは、自分のための新規事業であって、世の中からみると、たいした意味を持ちません。

僕が強調したいのは、倫理的には「不当に積み上げてきた利益」を、世の中をよくするために活用することによって、結果として世の中もよくなるし、企業としても生き残っていけるようになるということです。

金融機関からの圧力や、(グレタさんをはじめとする)世間からの圧力により、嫌々サスティナブル企業に脱皮しようとするのではなく、過去の至らなさを反省し、積極的にサスティナブル市場に打って出る企業が、世間や従業員、取引先、株主などからの「共感」を得て、長期的な成長を実現するものだと、僕は思います。

500兆円の10%でもサスティナブル市場の新規事業に活用できれば、世の中は大きく変わります。資金だけではなく、大企業の抱える有能な人材、信用力などの資産をプラスすれば、サスティナブルな世の中を、もっと早くつくることも夢ではありません。

そうした社会を実現する上で、僕が20年間実践してきた、「大企業の新規事業を成功に導くフレームワーク」は、「経済的に成功し長期的に成長を続ける新規事業」をポコポコ生み出していけるフレームワークです。

500兆円の埋蔵金を、新規事業として、サスティナブル市場に集中投下するという趣旨に賛同いただける方は、今日から僕が今までやってきた大企業の新規事業を成功に導くフレームワークを書いていくのでぜひフォローしてください。

サスティナブルな世の中が1日でも早く現実のものとなるよう、この場をきっかけにして有機的につながり、楽しみながら、新規事業をポコポコつくっていきましょう!

なぜ、大企業が「サスティナブル市場」で

新規事業に取り組む必要があるのか?

でした!

猪原祥博(いのはらよしひろ)


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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