プロダクトマネージャーのための意思決定術
お久しぶりです。でーすけです。
今回は久々の記事なので、特に大切な話をしたいと思います。
プロダクトマネージャーの仕事は、顧客に価値を提供するために、トレードオフを選んだり、未知の領域に踏み込むようなチャレンジをすることがよくあります。
経営から降りてきた「機能」をただ実装する仕事とは少し違います。
今日は、そんなときに私が大事にしていることをまとめてみました。
意思決定こそプロダクトマネージャーの仕事
最近は複数のチームをディレクションしたり、副業でプロダクトマネジメントに関わる中で、「意思決定ができることがプロダクトマネージャーの最も重要なスキルだ」と感じています。
極端に言えば、意思決定がうまくできれば、それだけで食べていけるかもしれないとさえ思っています(笑)
例えば、以下のような場面でもすべて意思決定が求められます。
ロードマップを決める
案件のコンセプトや解決すべき顧客の課題を設定する
開発する機能の仕様を決める
案件のスコープを決定する
正直、やりたいことを増やすのは簡単です。
「この課題も解決したいし、あの課題も一緒に解決しよう」という話はよくありますが、それでは何も選択していないのと同じです。
「なんでもできる」は「何もできない」と同義ですね。
むしろ、デリバリーを犠牲にする決断をした程度でしょうか(とはいえ、一般的には迅速な検証が必要なので、デリバリーを諦めることはほとんどありません)。
ロードマップを作る際にも、いくつかの実装したい機能があって、その優先順位を決めるのはいつも悩ましいところです(笑)。
しかし、意思決定を先送りにしていては、チームや顧客にとって良い結果は得られません。そこで、自分なりの軸を持って意思決定をしています!
意思決定は「何を捨てるか」を決めること
上でも触れましたが、方針や仕様の意思決定は、何かを「捨てる」選択と捉えています。
ロードマップやコンセプト、UIの話でも同様です。
1つの案件で解決できるのは1つの課題だけです。
例えば、中間管理職が「部下の教育が大変」という課題を解決しようとする場合、「部下が教育を受けるのが大変」という別の課題までは解決できません。
教育するのが大変やぞってのは、マネジメントシステムの話だし、
教育を受けるのが大変やぞってのは、教育コンテンツの話なんですよね。
たまたま一つの問題を解決した結果、他の問題も好転することはありますが、プロダクトマネージャーとしては焦点を絞り、最も重要な課題を選び取って解決することが求められます。
「あれもやりたい、これもやりたい」では、仕様を決めるときやリソースを割り振るときに迷いが生じ、最終的には適切なプロダクトを顧客に提供できなくなります。
ですから、たとえ辛くても、「中間管理職を助けたいなら部下は後回しに」「部下を助けないなら中間管理職を優先する」といった覚悟を持つ必要があるのです(笑)。
捨てる力を高める方法
とはいえ、誰かを「捨てる」と決断するのは難しいですよね(笑)
説得のために「あれもこれも解決できます」と言いたくなる気持ちもわかりますが、それでは結果的に良い方向には進みません。
でも、ダメです。
ポジションを取らないと絶対に良いことにはならないです。
私自身、最近では「顧客や会社、チームのために何が最善か」を考える選択肢が増える中で、上司から「昔より動きが鈍くなったね」と言われました
ポジションを取らないと、動きも鈍くなるんですね。何も「捨てて」いないから、何も「成し遂げて」いないのです。
では、捨てる力を高めるためにはどうしたら良いのでしょうか?
それには、自己分析をして自分を明確にすることが重要だと思います。
自分がプロダクトマネージャーとして働く理由を明確にする
自分のプロダクトが解決するテーマを明確にする(プロダクトビジョンに近い話)
自分が得意なことと苦手なことを明確にする
自分を明確にして、それを普段から周囲に伝えておくと、自然と意思決定から逃げられなくなります(笑)
私は「三方よし」の精神と「お客様のためのシステム作り」という軸を持って、日々取り組んでいます💪
あなたも、しっかりとした軸を持ってポジションを取っていきましょう!
まとめ
プロダクトマネジメントにおいて、意思決定は最も重要な仕事です。
意思決定のためには、何かを捨てる勇気が必要です。
自分の目標を明確にすることで、捨てることに対する迷いや判断の先送りを減らすことができます。
取捨選択を楽しむことこそがプロダクトマネージャーの醍醐味。
ぜひ、この過程を楽しんでください!
もし意思決定で悩んだときは、いつでも相談に乗りますよ^^
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