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らくらく食養生 111

健康を支える力を最大限に秘めている

【豚肉】


についてまとめます。

【豚肉】
種類が豊富な上に、料理に合わせて形も様々な豚肉。
牛肉と比べて値段もお手頃で、食卓に上がることも多いのではないでしょうか?
豚肉には、カラダに必要な「エネルギー」と「潤い」の両方を補う働きがあります。中医学では、カラダを構成し動かしているものを「気・血・津液」という要素で考えます。豚肉はそのすべてを補ってくれる素晴らしい食材なのです。

〈薬膳的効果〉


豚肉は気と血を補うことで、慢性的な疲労や虚弱体質の改善、病後や産後の体力回復に役立ちます。また、カラダの潤いとなる血と津液を補うことで、肌や髪の乾燥や乾咳、便秘などの改善もします。
さらには、成長・生殖・老化に関係する「腎」を健やかにする働きもあります。成長期の子ども・心身の成長が著しい思春期・妊婦や出産する女性・更年期による不調の50代・体力の衰えが気になるシニア世代など、どの年代でも健康を支えてくれるのです。

○こんな人にお勧め

・疲れやすい
・頑固な冷え症がある
・日常によく体を動かす
・勉強を頑張っている
・足腰が弱っている

○豚肉と相性のよい食材

1,体を強くし記憶力アップ
2,冷え予防と冷え性の改善
3,エイジングケア

1,体を強くし記憶力アップ
疲労回復や滋養強壮に優れた食材であるため、気血を補う食愛を組み合わせれば、免疫力や治癒力を強化します。
さらに、気や血は体や脳の働きを支える物質。この組み合わせは、体と脳をしっかり働かせる働かせる効果あり。
・体力を使う仕事の人
・ハードな運動をしている人
・頭を使う仕事の人
・勉強を頑張っている人
には、回復力と記憶力を高めましょう。

米・芋・豆類など(気を補う)
   +
ほうれん草・にんじん・卵・アーモンド・黒ごま・クコ(血を補う)
これらを一緒にとりましょう。

2,冷え予防と冷え性の改善
豚肉は平性の食べ物なので、体を温める働きはありません。
ただ、暖めるためのエネルギーとなる気と、体全体を温めるシステムの役割をする腎の両方を補うので、体を温める力を養います。

タマネギ・ニラ・らっきょう・かぼちゃ・かぶ
しょうが・ニンニク・シソ・ネギ・わさび
胡椒・山椒・からし・クミン・八角・クローブ・シナモン・唐辛子
味噌・酒粕・酢

3,エイジングケア
中医学では「腎」が弱ると老化のサインが現れると考えます。
特に足腰は腎の弱りが現れやすい場所。

黒米・黒豆・黒ごま・黒キクラゲ
ブロッコリー・カリフラワー・キャベツ・干し椎茸・ごぼう・栗・くるみ・クコの実

【レシピ例】


〈カボチャとほうれん草のドライカレー〉
・タマネギとニンニクをみじん切りにする。カボチャは1cm角に、ほうれん草は3cm幅くらいに切る。
・フライパンに油をひいて、タマネギとニンニクを中火で炒める
・タマネギが少し色ついたら豚挽き肉を炒めカボチャも加えて炒める
・豚挽肉の色が変わってきたら、カレー粉・ケチャップ・ウスターソース・塩を加えてよく混ぜあわせ水を加える。
・水が沸騰したらほうれん草とクコの実を加え、蓋をして弱火で5分煮る。
・かぼちゃが柔らかくなっていれば、弱火で水分を飛ばしてできあがり

○免疫力アップ・冷え予防・エイジングケア

〈黒米と豚肉の炊き込みご飯〉
・米と黒米をあらいざるにあげておく
・干し椎茸は水で戻しスライス。豚バラ肉は1cm。ゴボウはささがき、にんじんは細切り。
・ご飯と調味料と干し椎茸の戻し汁を入れ水を入れる。その上に具の豚バラ肉・ごぼう・にんじん・干し椎茸・あればむき甘栗をのせ、ご飯を炊く
・炊き上がったらよく混ぜてできあがり

○疲労回復・エイジングケア

〈豚こま団子の香味甘酢だれ〉
・豚こまきれ肉は1cm幅に切り、片栗粉と醤油土佐家を入れ少し粘りが出るまで揉み込む
・上をピンポン球くらいに丸める。丸めたら片栗粉を表面にまぶす
・フライパンに油を少し入れ、中火で上を揚げ焼きする
・ボウルに醤油・酢・砂糖・ごま油を入れよく混ぜ、白ネギ・しょうが・大葉をみじん切りにして加えてタレを作る
・お肉に火が通ったら油を切り、お皿に盛り付けてタレを回しかけたらできあがり

分量や味付けについては、ご自身でアレンジしてみてくださいね。
カラダは食べたものでできているのは間違いないです。
おいしく食べて、益々健康を目指しましょう!


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