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霊柩車の運転手さん

新年初の神葬祭を奉仕するにあたって、霊柩車の運転手さんとしばらくお話しする時間がありました。
火葬場に遺体を搬送する間の数々の不思議な霊的な体験談を語ってくださいました。生き様が死に様としてはっきり現れることをよく知ることができました。


しばし車中で私が神道講話をさせていただくと涙を流されて私のお話しを聞いて「ありがとうございます」とおっしゃってくださいました。
運転手さんは、私が今まで霊柩車の車中で、「ありがとうございます。」と言った方は3人います。そのお一人は先生ですとのことでした。後2名は、禅宗の僧侶と書家のご婦人とのことでした。


時折、自然と頬を伝わる涙を手で拭いながらハンドルを握りしめて火葬場に向かう光景が目に焼きついています。
「何故か神主さんのお話しを聞いていると涙が流れてくるんですよ。すいません。」
「私は、この仕事が大好きで誇りを持っています。故人の最後の道のりを誠意を持って運転しています。」「先生の言葉で救われました」
霊柩車の運転手としてご自身の職業に誇りを持つ真摯なお姿を拝した1日でした。


私の発する言霊が誰かの救いになれたのなら嬉しい限りです。

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命の語り部 鈴木哲司
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