【マガジン集】農地の生きもののはたらきを明らかにする
土の中には、ミミズをはじめ多くの生きものが棲息しています。
有機農業では、これらのはたらきを積極的に利用することが大切です。
農地生態系の食物網構造を安定同位体比を用いて把握することで、土のなかの生きものを活かすヒントが得られます。
ここでは、これらの記事をまとめた「マガジン集」を紹介しています。
土を育てる生きものたち
土の中には多くの生きものがいます。
有機農業を行うには、その生きものの性質を理解し、配慮した管理を行うことが必要です。農地土壌に棲息する生きものの視点で、土と作物の間で活躍する生きものの世界を紹介します。
ミミズのはたらき
有機農業に代表される環境保全に配慮した農業を進めるには、ミミズをはじめ多くの生きもののはたらきを積極的に利用することが大切です。
畑に棲息するミミズのはたらきを参考に、多くの生きものとの共存した農業への再生のヒントにしていただければ幸いです。
安定同位体比を用いて農地生態系の食物網を探る
土壌動物の種間の関連や機能を明らかにし、農地生態系の食物網構造を正確に把握することは、そのはたらきを栽培に活かすうえで重要です。
一般に多くの動物では、体の炭素安定同位体比は餌とほぼ同じか、体の方が1‰(パーミル、1000分の1)程度高く、餌と動物の窒素安定同位体比の差は3-4‰であるとされ、この関係を用いて農地生態系の食物網構造の研究が可能であると考えられます。
土壌動物の餌および糞や植物と土壌の窒素安定同位体比を比較し、これらの関係を明らかにしながら農地の食物網構造を明らかにしていきます。