複雑に入り組んだ果実の迷宮を抜ける頃には、すっかり日は落ちていた。

「今日はここで野営だ」

隊長が村外れの草原で告げた矢先、先頭から叫び声が。

「敵襲! 魔女どもだ!!」

箒にまたがる村人たちが上空から飛来し、呪文を唱えれば。周囲の壁から蔦が伸びて敵兵を縛り上げた。
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夢を渡る小説家イーノ
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