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小説の一場面をAIでイラストに

目を覚ますと、夜風の冷たさに我が目を疑った。視界を埋め尽くす光の蝶。
どういうわけか、高い空の上にいる。落ちると思った瞬間、身体が浮いた。
私も、蝶たちの一羽になっていた。寒さも気にならない。

月に照らされた虹みたいな、蝶の大群は。眼下に広がる東京の夜景には目もくれず、高く舞い上がってゆく。私も一緒に。

まるで「胡蝶の夢」。蝶の夢を見る私と、私の夢を見る蝶。
蝶たちは半透明で、実体がない。彼方には、ゆらめくオーロラ。航跡に光の粒子を散らしながら、地球の重力圏を脱しようと高く飛ぶ光の蝶。

花畑のイメージ。蝶たちは、殺伐とした地球を抜け出して。夢の世界でしばしの間、心の癒しを得ようとしているのか。身体が眠りを求めるように。

私は確信した。蝶たちはみんな、誰かの精神なんだ。地球人全員、眠ったらどこかの異世界に蝶の姿で飛んでって、朝まで別の人生を過ごすんだ。

これが、夢渡り。

以上、ベナ拡1話からの引用でした。
AIイラスト、こういう用途には有能…!

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夢を渡る小説家イーノ
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