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ユッフィー編(6〜10夜)
6夜:高貴なる責務
華族その他の貴族の制度は、これを認めない。
日本国憲法は、貴族の存在を否定する。
でも、ノブレス・オブリージュは果たさねばならない。
誰が? 有名人か、金持ちか?
否。日本人全員が。民主主義とは、本来そういうものだ。
それを分からせるため、彼女は「姫」を名乗ることにした。
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7夜:悲しき失敗作
ドヴェルグは男だけの種族。地底の工房で、鍛冶や細工に没頭した。
仲間が必要な時は、石を彫って作った。
ある時、悪戯な女神が彼らを狂わせた。伴侶を求めたドヴェルグのオグマは理想の女性を石で彫ったが、動かなかった。
その像には、心が宿ったのに。彼女は誰にも気付いてもらえなかった。
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8夜:ふたりの父親
この子にはきっと、心がある。夢幻機関の「器」に最適では?
戦死者が招かれるワルハラ。彼らは異世界で機動兵器を駆る者。
生前のイメージで愛機を再現し、巨人との戦に赴く。
対抗心を燃やすオグマは、独自の巨人開発を目指しパパさんを弟子にする。彼の発案で彼女は、ついに動く身体を得た。
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9夜:お姫様は盗むもの?
パパさんが「ユッフィー」と名付けた史上初のドヴェルグ娘は、最終戦争を共に戦い、奇妙なループに囚われたワルハラからオグマたちを解放。
それから幾星霜。ループの黒幕が儀式魔術「姫ガチャ」で、ユッフィーを含む各世界の姫たちを拉致。日本の夜が戦場の「悪夢のRPG」に巻き込んだ。
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10夜:姫を助けるのは姫
変わったね。まさか等身大で現れるなんて。
パパさんもまた、悪夢のRPGに巻き込まれていた。この夢は地球人から負の感情を集めるのが目的。
召喚された姫が他にいるなら、助けるのがわたくしの務めですの。
パパさんは「娘」の願いを聞き入れ、昼の日常と夜の冒険を行き来する生活を始めた。
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