
(10)松戸のソーシャルファーム日記 種割れ
3月26日。朝からあちゅい。
野菜たちの様子を見ると、サヤムスメが種割れしていた。赤いコーティングが元のサイズから風船みたいにふくらんで、パカっと。なるほどそうなるのか。
機動農園ランダムBEET?
1週間ぶりに訪れた農園で見た、擬人化界のニューヒロインの覚醒
育て!サヤムスメ!!(次回予告風)
ついつい、そんな妄想が頭の中で。湯上り娘って品種も種をまくようだし枝豆界は謎の擬人化推しでした。艦これとかウマ娘じゃないよ。
その他の野菜たち
ピーマン → 発芽まだ。
ジャガイモ → めっちゃ葉が増えた。
プチトマト → 間引き後でスッキリ。
ブロッコリー → 茎がブロッコリーらしく太くなってきた。スミサンスイの下に溝を掘ってあった。
スナックえんどう → つるがネットに絡むくらい伸びてきた。
そういや、先日スーパーで「スナップえんどう」を見たけど。いったい、どっちが正しいの?
海外では「スナップえんどう」 → 日本に導入された一部が「スナックえんどう」の商品名で呼ばれる → 農水省が誤解避けるため「スナップ」で統一 → 俗称としての「スナック」は残り、両方の名で呼ばれる
ああもう、ややこしい(笑)。
花が咲いてから、実がなるまで
農園では、プチトマトの成長過程を同時に見られる。これが農家さんだと均等に実を育てて収穫する必要があるので、バラバラに育つのは「失敗例」なのかもしれないが、スーパーでしか野菜を見ない人には貴重な体験。
つるが上に伸びすぎると、重力の関係で養分が先まで届かなくなるとか。だから伸びすぎたのは、つるを絡めてるヒモを緩めて垂らしてやる。農場長さんからいろいろな話を聞いた。小学生あたりに社会科の授業として、農園の様子を見にきてほしいとも思った。コロナの現状では難しいだろうけど、写真か動画ぐらいは。都会の子には、それくらい貴重な学びです。
私たちはスーパーで野菜を当たり前のものとして見ているが、そこまで育てるには数々の困難がある。プロの農家さんのすごさがよく理解できた。
その後、温度管理していた巨峰が悪質ないたずらで電源を落とされ全滅したとのニュースを知る。農業に関わる者の端くれとして、とても悲しい。
被害額は少なくとも2000万円。苗木から育てて果実が実るまで、5年もかかる。これはゲームソフト一本分の開発期間にも匹敵する。ソシャゲで5周年といえば、とてつもなく狭き門だ。
ゲーム制作と農業は、かなり近い部分があると思う。多くの人が協力し、長い時間をかけてゆっくり育てる。私の小説でもそんな側面を描いていきたいと思う。
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