2024年4月26日~4月29日 酒。読書。観劇。それだけ in 大阪→京都→東京。GW前半戦

私の「note」のプロフィールは、『酒。読書。観劇。それだけ』とそっけない、というか投げやりな一文だが、それで充分説明に足りている。

たとえば、2024年4月26日から4月29日にかけて……

2029年4月26日

13:03 東京駅

午後休暇を取り、少しだけ早くGWに突入。
お昼の東京駅新幹線ホームは、それなりの人。
特に、今日からGW期間中は、のぞみ号が全席指定席になる、というので、自由席のあるひかり号に乗客が殺到。
品川駅からの乗車客が自由席に座れない、という混雑ぶり。

ビールを飲み、持参した島田潤一郎著『古くてあたらしい仕事』(新潮文庫、2024年)を読み耽っているうちに、新大阪駅に到着。

16時前の新大阪駅にも人が多い。お土産にするのだろう、新幹線改札内の「551」には長蛇の列。

電車で一駅、大阪駅で下車。改札を出たところにある「551」にも列ができている。さすが「551」。
予約したホテルは大阪駅から少し離れている。
事前に『泉の広場M14番出口から徒歩3分』との情報を得ていたが、それはつまり、「大阪地下街ラビリンス」を抜けることを意味する。
緊張しながら地下街を歩くが、あっさり『泉の広場↑』といった案内板を発見し、あっさり到着(「泉」はなかった。昔はあったのだろうか?)。
地上に出て、来る前に見た地図の記憶を頼りに適当に歩き始める。
確かこの辺りを曲がる……
と、そこはラブホテル街……不安が過るが、見つけたホテルは一応ビジネスホテルで、無事チェックイン。
一安心も束の間、本当のラビリンスはこのホテルにあった。
ルームNo.は「35XX」だが、奥のエレベータにそのNo.がない。
辺りを見回すと、「新館」の文字が。しかし、そこにも……

不審に思いながら、えぇぃ、ままよ!とエレベータに乗るが、やはり5階に「35XX」の部屋はない。さらに辺りを見回すとさらに「別館」の文字が。
縋るように行ってみると、屋外に廊下があるアパートのようなところに繋がっている(やはり部屋はない)。
諦めてロビーに戻り、入り口側をふと見ると、そちらにも「新館」の文字が。

あった!

ということで、無事部屋に到着。

少し休憩しようと思ったが、ふと気になって阪急大阪梅田駅の高架下にある「木屋町Marry」を調べてみると、閉店22時、ラストオーダー21時半とある。これでは行けない!
というわけで、急いで向かうが、ホテル周辺の地理を知らないのに、無謀にも地上から行こうとして迷う。

17:30 木屋町Marry

何とか無事到着。お客さんもおらず、オーナーのMarryさんも不在のようだが構わない。迷わず入店。

(2021年8月撮影)
大阪1杯目のビール
時間もないので、お寿司のセットを注文

お寿司を食べながら日本酒のメニューを見ていると「I LOVE SUSHI」なるお酒を発見。これは是非と注文。
「佐賀県の『天吹あまぶき』さんのお酒ですけど、名前がいいですよね。これ、お酒を詰める時期によって名前が変わるんですよ。これは新酒なんで『Pichi Pichi』という名前で、ラベルのお寿司も可愛いですよね。時期が来ると『中とろ』という名前になったりします」
店員さんが丁寧に教えてくれる。ありがたくいただく。

本当にピチピチ!

18時が近くなると、だんだんとお客さんが増えてくる。
私は、大阪駅から環状線に乗って、大阪城公園駅を目指す。

19:00 『TM NETWORK 40th FANKS intelligence Days ~YONMARU~』@大阪城ホールDay1

とにかく、満足。程よくノッて、汗もかいたのでビールが飲みたい。
予定では、そのビールは「茶屋町Marry」で飲むつもりだったが、仕方がない。とりあえず、ホテルに帰り、汗を流す。
ビールを求めて周りを散策するが、GW前の繁華街は若者で賑わっている。
ホテル玄関の真正面にある、炭焼き専門店「ひととき 兎我野本店」に入る。

21:45 炭焼き専門 「ひととき 兎我野本店」

入り口から奥の厨房に向かってUの字になったカウンターで、向かって右側は4人掛けのテーブル席が2つ。奥に女性4人客、手前にスーツ姿の男性4人。それぞれが楽しそうに飲んでいる。
カウンターは、若いカップル1組。
1人客の私は厨房に一番近い端っこの席に座る。

写真を撮るのももどかしく、既に飲んでいる

つくねの3種盛り合わせを注文するが、「お時間かかりますんで、早く出るおつまみもどうですか?」
と見ると、メニューに「冷奴」と「韓国冷奴」がある。「韓国冷奴」とは?
「ピリ辛なんです」

まぁ、見た目から「ピリ辛」だわね
つくね3種盛も美味しい

先客のみなさんも食事が一段落したのか、焼き台にいた女性店員さんも落ち着いた様子で厨房の方に戻ってきた。
ふと目が合い、女性店員さんが「何か?」と聞いてきた。
「いや、注文じゃないんですけど、お店の名前、何とか店って、何て読むんですか?」
「”とがのちょう”、って読むんです。ここの地名です。ご旅行ですか?」
「そう。で、真ん前のホテルに泊まってて」
これを機に、女性店員さんと少し話をする。
ホテルのラビリンスの話をすると、「ホテルのオーナーが本館を建てて、なんかそこから、『ホテルは儲かるぞ』みたいなことになったらしくて、周りの建物を買収していった、ってです。そんなラビリンスになってるなら、ちょっと見てみたいですね」

そんな話をしている間に、23時が近くなる。テーブル席の2組も帰った。
が、この後、どんどんお客さんが入店してくる。
何でだろう、と思っていたら、名刺に「営業時間 18:00~4:00」と書いてある。なるほど、きっとこのお店の「本番」はこれからだ。
結局、最初のビール以外に焼酎のロックを4杯飲んで、退店。
さっきの女性店員さんに見送られながら、徒歩数歩、向かいのホテルに帰る。

初めて訪れた土地の初めてのお店で、楽しい時間が過ごせた。
普段も一人飲みが多い私は、初めてのお店に入るのも、会話もなしにぼんやり飲むのも平気だが、もしそれに気後れする人がいれば言いたい。
お店の名前やメニューの内容を聞くだけでも、きっかけが生まれます、と。

2024年4月27日

10:00 大阪梅田駅

阪急線・大阪梅田駅の下にある紀伊國屋書店で、今井むつみ・秋田喜美著『言語の本質』(中公新書、2023年)を購入。

理由は、「中央公論.jp」のサイトで、今井むつみ氏と映画監督の濱口竜介氏との対談記事を読んだから(「中央公論」を購入していないのでサイト掲載文のみだが)。
濱口監督といえば、ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞受賞の『悪は存在しない』(2024年)が公開されたばかり、ということで、後々観賞しようと思っているので参考になれば、と。

阪急線で京都に向かいながら、『古くてあたらしい仕事』読了。

12:20 カプリ食堂

京都の最初は、烏丸五条にある『カプリ食堂』。以前は、知っている店員さんがいて、ランチタイムの間ずーっと居座っていたが、今日はカウンターで静かに飲む。

京都1杯目

種類は少ないが、350円均一の昼飲み用メニューが用意されていてとても重宝している。
ビールからハイボールに切り替えながらぼんやり飲む。
GW初日のお昼、このお店はゆったりしている。
驚くのは、外国人の一人客が普通に入ってくることで、ここにもインバウンドの影響をみる。

14:30 ひっとぽいんと

もう完全にルーティーンになっている。
ビールを飲みながら、マスターの安原氏といつもどおりのバカ話に興じる。
途中、安原氏の彼女さん(同棲中)が現れる。
お昼に二人で久しぶりに外食に出かけたが、インバウンドの影響でお店に入れず、結局「ココ壱番屋のカレー」を食べたそうだ(といっても、ここも混んでいたらしい)。
「まぁ、ココイチ美味いからええねんけど、何か納得できへん……」
彼女さんは途中で帰ったが、私は暫くバカ話を続け、お店を出る。

17:10 ぽんしゅや

ビールは飲んできたので、日本酒からスタート。

「群馬県 淡緑うすみどり」(群馬県、島岡酒造)

適当におでんをつまみながら、飲む。
お店が混んできたので退店。

19:30 一政

2024年5月19日に開催される「京都日本酒ドロップキック」の参加証を購入するため入店。
2013年から毎年参加している(コロナ禍の中止期間を除く)私は、もう何年もこのお店で参加証を購入している。
ということで、入ったのは覚えているが、お店で何をしたのか覚えていない。それが明らかになるのは翌日のことだった……

22:00 肉料理 輪っか

ホテルへの帰り道「ドロップキック」参加店である「肉料理 輪っか」に入店。参加証を持っていたので、「あぁ、ドロップキック参加されるんですね」と言われる。
で、何を話したか、やっぱり覚えていない。
というか、店主に起こされたので、どうやら寝ていたらしい。

2024年4月28日

10時前まで横になってゴロゴロする。
ほとんどの人がチェックアウトした後の、誰もいない大浴場にゆったり浸かってから、ホテルを出発。
堀川通を北上。

川沿いの小さな広場(という言い方も変だが)の平和を守るロボ発見

今出川通に到達したので、東に曲がったすぐ……

ソーキそばのランチ

全国各地に沖縄料理のお店はあるが、ほとんどは夜の飲み屋営業で、昼営業の食堂は少ないのではないか。
少し迷ったが、珍しさに抗えず入店。お客は誰もいない。

10:45 沖縄食堂いちゃりば

看板にあった「ソーキそば+じゅーしー」を注文

とても美味しい。このまま食事だけで出るのは惜しい気がしたので、オリオンビールか泡盛で悩み、結局、泡盛を注文。
これが、思わぬ事態を招く……

お客がいないこともあって、泡盛を飲みながら店主と話をする。
店主は生粋の京都人だが、大の沖縄ファンで年に何度も沖縄に行くそうだ。
「私、調理師の免許は持ってたんですが、沖縄料理を学んだことが無かったんです。で、行きつけの大阪の沖縄料理店に通って、カウンター越しに作り方を見てたんです。マスターも良い方で、『それ、どうやって作るの?』って聞いたら、丁寧に教えてくれて」
そして、平成29年、百万遍に沖縄料理の居酒屋を開店した後、1年前にこの食堂を開いたのだそう。

「お客さん、お酒好きでしょ? 普通のお客さんはビールを頼まはるんですけど、いきなり泡盛頼みはって……。お酒好きなら、サービスで飲んで欲しいお酒があるんです」
と言って出てきたのが……

古酒(クース―)

「前のお店の開店祝いに頂いたもので、その時3年クース―だったんで、10年くらいにはなってると思います」
こんな幸運があるだろうか!
京都で本物のクース―、しかもサービス!
ありがたく、頂戴する。。。。美味しい!!
が、何せクース―。アルコール度数が高い。
まだお昼前。既に、かなり強烈なパンチを食らってしまい、これが後々、恐ろしい影響を及ぼすことになる……

店主にお礼を言い、お店を出て、今出川通を東へ。
本来の目的地だった「カプリ食堂 LIMONE VERDE」へ到着。

11:45 カプリ食堂 LIMONE VERDE

やはり今日もオーナーはいないが、折角来たので、入店。
初めて見る眼鏡をかけた若い店員さんは、いきなり「カウンターでもいいですか?」といいながら、さっさとカウンターに座ってしまった私に面食らった様子だが、ちょうど正午くらいになり、お店も忙しくなってきたのでそのまま放置される。レモンサワーを2杯飲んで退店。
酔い覚ましに京都御苑を歩く。そのままいつもの「ひっとぽいんと」へ。

14:30 ひっとぽいんと

「水!」
「いきなり水とは珍しい。何かあった?」
ということで、ここまでの顛末を話して聞かせる。
16:30頃退店。外に出て「串鉄板ぞろんぱ」に電話。
「何時くらいなら空いてます?」
「17時半なら大丈夫です」
「じゃぁ、17時半に行きます」
あと1時間ほどあるので、どこかに入ろうと思ったが、これからのことも考えて街をぶらつき、酔い覚ましすることにする。

17:30 串鉄板ぞろんぱ

「1日ぶりです」
入店早々、女性店員さんがニヤニヤしながら言う。
「えっ、もしかして俺、この店来た?」
「いや、一政で。やっぱり記憶ないですね」
「ない!(キッパリ)」
「何か、『お会計した?』って4回ぐらい聞かはりましたよ」
酔った自分の事を言われるととても恥ずかしいが、しかし、お会計を気にする私は、とても善良な人なのではないか(いや、単に気が小さすぎるだけなのかも)。

なめろう
「大嶺3粒」(山口県、大嶺酒造)
「篠峯」(奈良県、千代酒造)

……とここまでは、記憶に残っている。上の写真のタイムスタンプは、19:38。入店2時間程度。
気がつけば、ホテルで寝ていた……
薄っすら、「串鉄板ぞろんぱ」の近くの「五黄の寅」のアカリさんの顔が思い浮かぶのだが、もしかして……

うーん、恐るべし「クース―」……

2024年4月29日

9:03 京都駅

のぞみ号に乗って帰京。
「最大」10連休だからなのか、単に朝が早いからなのか、京都駅は人は多いが「ごった返す」というほどでもない。
全席指定ののぞみ号も、チラホラ空席がある。
缶ビールを飲んで、そのまま新横浜駅まで爆睡。
東京駅で降り、北千住に向かう。
ちょうど正午の北千住は、人で「ごった返して」いて、飲食店には行列ができている。
しばらく街をぶらぶらしたが、連日の疲れもあって、丸井のレストランフロアのベンチで休憩。

13:30 舞台『ワインガールズ』@THEATER1010

大満足で帰宅。これにて、GW前半戦終了!



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