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観劇

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観劇の感想など
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記事一覧

顔は笑って心で泣いて。関西の豪華な「女?死刑囚」たちが踊る魂のフォークダンス~舞…

かつて、東北のフラガールたちは「親が落盤事故に遭った」と聞かされた直後に笑顔でフラダンス…

アンマchan
20時間前
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「善い人」たちだからこそ至る悲劇~舞台『消失』~

以前の拙稿で、『「善い人」にどこか違和感を覚える』と書いたことがある。 或いは別の拙稿で…

アンマchan
3週間前
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朗読劇『LOVE LETTERS』(佐藤隆太・朝夏まなと) ただの感想

2025年1月21日にPARCO劇場で上演された朗読劇『LOVE LETTERS』(A・R・ガー二―作。以下、本作)…

アンマchan
3週間前
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現・帝劇最終公演。34年ぶりのミュージカル『レ・ミゼラブル』

2025年1月16日の記者発表の席で、2030年度のリニューアルオープンを目指す新しい帝国劇場(通称…

アンマchan
1か月前
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「変わる」とは~劇団papercraft公演 舞台『昨日の月』~

こう歌い出されるポルノグラフィティのメジャーデビュー曲『アポロ』(ハルイチ作詞、1999年)は…

アンマchan
1か月前
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2024年 観劇まとめ~酒。読書。観劇。それだけ~

2024年の「酒。読書。観劇。それだけ」。「観劇」部門 舞台編。 シラの恋文 2024年1月8日 マ…

アンマchan
1か月前
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歓びの世界~舞台『No.9-不滅の旋律-』~

音楽は世界を変えられるか? 残念ながら私は「否」だと思う。 しかし音楽は世界に対して無力だとも思わない。 音楽は「世界」に対してあるのではなく、「人」に対してあり、「世界」は「人」によって出来ているのだから。 そんなことを思ったのは、舞台『No.9-不滅の旋律-』(中島かずき作・白井晃演出。以下、本作)の第一幕の終わりを観たからだ。 タイトル『No.9』が示すのは交響曲第九番(第九)であり、つまり、本作はルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(以下、ベートーヴェン)を題材に

二人は別れなければならない~ヒトハダ公演 舞台『杏仁豆腐のココロ』~

ヒトハダ公演 舞台『杏仁豆腐のココロ』(鄭義信(チョン・ウィシン)脚本・演出。以下、本作)に…

アンマchan
1か月前
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「労働」について~舞台『桜の園』を観て思った取り留めのないこと…(感想に非ず)~

2024年12月、チェーホフの名作『桜の園』(以下、本作)が、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)…

アンマchan
2か月前
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あるはずの子宮がなく、ないはずのキンタマ(らしきもの)がある、その出発点~舞台『黙…

外見上の性別と内面(自認)が乖離している人がいて、その人たちを受け入れる社会を目指す動きが…

アンマchan
2か月前

舞台『ロボット』を観て思った取り留めのないこと…(感想に非ず)

舞台『ロボット』(カレル・チャペック作、ノゾエ征爾 潤色・演出。以下、本作)を観ながら、20…

アンマchan
2か月前
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ウーマンリブ公演 舞台『主婦 米田時江の免疫力がアップするコント6本』を観た、とい…

ウーマンリブ公演 舞台『主婦 米田時江の免疫力がアップするコント6本』(宮藤官九郎作・演出)…

アンマchan
3か月前
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舞台『そのいのち』

「対等な関係」という言葉は、ある。 しかし現実社会に「対等な関係」はあるのだろうか? 舞…

アンマchan
3か月前
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変わった「価値観」の正体~舞台『いびしない愛』

空き巣……もとい、「不法侵入者」に共感を覚えるとは…… 舞台『いびしない愛』(竹田モモコ作、マキノノゾミ演出。以下、本作)の舞台は2020年、最初の「緊急事態宣言」明け頃の高知県西部にある節工場。 家族経営の工場は二人姉妹の妹・富美子(南沢奈央)が継ぎ、姉・しおり(東風万智子)は結婚して県外へ。 長い休業を経て仕事を再開するその日、工場に諌山(佐藤祐基)という男が忍び込んでくるが、富美子に見つかってしまう。 出勤してきた従業員の喜八郎(長江英和)や坂元(内藤裕志)も交えて騒