自分の答えをぶつけ続ける / 上勝を冒険して(なるる)#Season1
みなさんも「上勝」の名前を、聞いたことあるのではないでしょうか?
実は、ぼくも訪れてみて「あっ、知ってる」と思いました!
そう、この徳島県上勝町ではなんと、45-60種類ものごみを分別しているんです!燃えるごみ、燃えないごみだけで仕分けているわけではないんです。上勝のごみのリサイクル率は、なんと81%とのこと。
でも、思いませんか。45以上ものごみの分別をするなんて、住民の人たちは反対しなかったの?って。
それがやってみたら、意外とできたらしいんです。そもそも毎日45−60種類のゴミを出しているわけではなく、実際に仕分けるのも、そこまで苦痛じゃなかったそうです(もちろん、ケースバイケースかと思います)。
(ごみの分別方法について、簡単に説明していただきました。)
さらに、実際にごみの分別をここまでやることで、メディアからも注目され、取り組む住民のモチベーションも高まったそうです。
メディアといえば、外側への意識変化の役割のもと僕は思っていたのですが、内側の意識変化にも影響を与えるのですね。
今回の冒険先で出会ったのは、上勝の住民だけでなく、東京から関わっているという、ファッションデザイナーの大澤さん。
大澤さんは、人間の生活の豊かさに直接貢献できるファッションに魅力を感じ、ファッションデザイナーに。けれども、ファッション業界の廃棄問題に疑問を感じ、サスティナブルなファッションを探究するそうになったそうです。
(ファッション業界の廃棄問題についてお話しされる、大澤さん)
大澤さんは、「ゼロウェイストや、サスティナブルには答えがなく、自分の頭で考えることが大切」と話してくれました。
答えがない問題というのは、よく聞くキーワードです。
社会の側に用意された答えが見えなければ、答え合わせもできません。
つまり、提示した「ビジョン」と、社会に生きる人々の潜在意識の中で受容できる「ビジョン」が一致した先に、答え合わせができるということです。
だから、仮に答え合わせをする方法があるとすれば、自分の答えを世の中に行動で示し続けていくことなのかもしれません。そうすることで、社会に生きる人々の潜在意識を探り出して、やっと答えにたどり着けるわけです。
さて、今回の上勝での冒険でみつけた問い。それは…
もし都会で、上勝と同じようにごみを45種類に分別したら、やれるのだろうか。どうすれば都会でも、リユース、リデュース、リサイクルを徹底できるのだろうか。
都会と地方は、人口も、土地に対する考え方もきっと違うはず。
そんな都会でも、上勝と同じようにごみの問題について考えてもらうためには、どうすればいいのか。
この問いも、自分なりに答えを出しながら、それを世の中にぶつけ続けるしかないのかもしれない。
なるる
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