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可能性は、パッションによって拓かれる。 / innovationGO大賞を受賞した、あいぴょんのその後② #Season2

みなさん、こんにちは!運営チームのしばゆきです!

沖縄県糸満を舞台にしたアイデア、「パッションフルーツの絵本"Passion” for you」で、innovationGO大賞を受賞した、あいぴょんをみなさんは覚えていますか?

innovationGO運営チームや沖縄糸満のパッションフルーツの農家さんと話し合いをオンラインで重ねた後、2022年5月に糸満を訪問。さらにアイデアに磨きをかけた、大賞受賞後のお話を書いてくれました。

あれから、あっという間に約半年が経ちました。

あいぴょんの冒険は、アイデア構想の段階を経て、絵本のプロトタイプ制作へと進んでいます。

どんな冒険になっているのか、みなさん気になりますよね?!

あいぴょんの冒険を綴った文章、ぜひご覧ください。




お久しぶりです!あいぴょんです。

今回は、沖縄を訪問してから現在に至るまで、約半年間の活動や、今後の展望について書いていきます。

前回のnoteを読んでいない方は、こちらへ!

では早速、新たな冒険の軌跡をたどっていきます!


■ 絵本のページをめくる日々

沖縄糸満の余韻に浸り続けた5、6月。

糸満を訪問して、現地でしかできない体験を存分に堪能。その経験を通して、「パッションフルーツの美味しさが感じられ、子どもから大人まで楽しめる絵本を作る。」というアイデアの実現に向けた、土台が築き上げられました。

次にやるべきは、絵本の構成やイラストを考えること

ここから、わたしは絵本の世界に足を踏み入れます。

図書館や本屋さんへ頻繁に足を運び、子どもに混ざって色々なジャンルの絵本を読みあさりました。

絵本と一口に言っても、ストーリーはもちろん、文字の多さやイラストの雰囲気、本のサイズや文字のフォントまで多種多様です。

緻密なイラストだと、何度も読み返したくなること。

詳細な情報があると、図鑑のような印象を受けること。

見返しや背表紙にも、作者の個性が感じられること…。

様々な絵本を読み特徴をつかんでくると、絵本の奥深さを実感しました。そして、その特徴を参考に自分が作りたい絵本を少しずつ具体化していきました。


■ 解き放たれる、脳内の構想

8月からは、頭の中にぼんやりと浮かんでいる絵本の構成を、実際に形にしていきました。

デザイン面に関するサポートは、innovationGO運営チームのおがゆうさんに加えて、クリエイティブチームのGRAND SLAMさんにご協力いただきました。

まずはわたしが作成した構成案を共有し、それに基づきおがゆうさん・GRAND SLAMさんからアドバイスをいただき、さらに別のパターンを何個か作成、再度共有して…という工程を繰り返し、改善していきました。

実際にわたしが作った構成案から、GLAND SLAMさんと改善を重ねた構成の過程がこちらです。

当初は右も左もわからず、手描きでざっくりと構成を描き出し…
写真を用いてさらに具体化していき…
GRAND SLAMさんにサポートしていただきながら、理想を追求していきました。

作成した構成案は、糸満訪問でお世話になったパッションフルーツ農家の野原さん、現地のナビゲーターの上間さんにもお見せし、絵本を読んで、聞いてもらいました。お二人からは、「読んだらすぐにパッションフルーツを食べたくなる」というお褒めの言葉をいただきました。

初めて絵本を読んだ方でも、わたしの意図が伝わることがわかり、嬉しかったです。

野原さん、上間さんに読み聞かせ中…。

野原さんからは、栽培されたパッションフルーツと、わたしが作成した絵本を一緒に販売することに対しても、好意的な意見をいただきました。

一方で、野原さんの販売するパッションフルーツの梱包の仕方から、「絵本とパッションフルーツが一体となったお土産」を販売するという当初のアイデアでは、実現が難しいことにも気づきました。

そのため、絵本とパッションフルーツは分けて販売することを決断。絵本単体での販売と、「パッションフルーツ箱+絵本」というセットでの販売を視野に入れ始めました。

一体となったお土産とは少し異なる形になりましたが、「パッションフルーツの魅力を絵本によって広めたい」という思いは変わりません。

これまで絵本の探究に注いできた情熱は、ますます強くなりました。より多くの人に絵本を手にとってもらうことを目標に、絵本の出版について調べるようになりました。

新たな方向性が見えてきたタイミングで、12月に開催されるinnovationGO FESにて大賞受賞後の活動を発表しないかと声をかけてもらい、発表に向けた準備を始めます。


■ 届け!わたしの熱意!

innovationGO FESまで、残すところあと4日。

わたしがもらった役割は、GO FES TALKでプレゼンテーションを行うことでした。

GO FES TALKとは、innovationGO FESの中でinnovationGOに関わる人たちが、それぞれの「今しかできない冒険」を紹介するセッションです。わたしは、そこでSeason2大賞受賞者のその後をテーマに発表しました。

発表に向けて、わたしは自分なりにプレゼンテーションの構成を考え、スライドを作成し、おがゆうさんに見てもらいました。

その結果、最初に考えていた構成とは異なる発表を行うことに。

自分で考えていた構成は、聞き手であるU-18に興味を持ってもらうにはどうすれば良いかを中心に作ったものでした。

MAKEコースに参加したU-18が今後、考えたアイデアを実現するためにはどのような流れで、どのようなことを行えば良いか、参考例として示したい。

たとえ大賞をとれなくても、これからやるべきことは何か。U-18に考えてもらいたい。

そのような想いから、今までの活動を時系列で紹介するような内容でプレゼンテーションを構成していました。

わたしが作ったプレゼンテーションをおがゆうさんに見てもらい話していると、U-18参加者のことを考えるあまり、自分が何を伝えたいかが、ぼやけてしまっていることに気がつきました。

そして、「自分が実現したい目標は何か。そうした目標に対して、熱意を持って話せれば、聞き手に興味を持ってもらえるはず。応援したくなるはず。目標の実現に向けて、今回のFESではそういう発表でも良いのでは?」というアドバイスをおがゆうさんからもらいました。

もちろん、聞き手に興味を持ってもらう発表の仕方を考えることも大切ですが、「自分が実現したい目標」を主軸に置いて、そこに込めた思いを熱意を持って伝えることで、自然と聞き手の興味を引き寄せられると学びました。

アドバイスを通して、わたしにはない発想をいただいたことで、構成を作り直し、発表に臨みました。

パッションフルーツの色を基調とするスライドで発表するあいぴょん。


■ 熱意が届く。自信が生まれる。

12月18日、innovationGO FES当日。いざ、挑んだGO FES TALK。

「パッションフルーツ」x「絵本」の可能性というタイトルで10分間の発表を行いました。そして発表後に、FESに来ていたinnovationGOのローカル・パートナー(innovationGOの各地域の冒険をコーディネートしてくださる地域の人)から発表についてコメントをいただきました。

パートナーの方から、「絵本によって広めたい」というアイデアが素晴らしいという言葉をいただきました。それを聞いてわたしは、これまでの絵本を追究する姿勢が間違っていなかったことを再認識でき、ほっとしたのでした。

現役高校生のSORAさんによるグラレコ。
運営チームのみなさんとはオフラインで、U-18参加者のみなさんとはオンラインで。

昨年10月から取り組み始めた一連の活動は、前例のない道を切り拓いていくものでした。もちろん、そこに正解はなく、これまで関わってくださったinnovationGO運営チームの方々なども、あくまでわたしのサポートとして伴走してくださいました。

前例のない道を進むことは、時に不安を感じることもありました。

ですが、改めて当初から掲げていた絵本というアイデアを認めていただけたことで、今までの活動により自信が持てるようになりました。


■ 可能性は、パッションによって拓かれる。

最後に、わたしが1年間の活動を通して感じたことのまとめを、この記事のタイトルでもあり、innovationGO FESの発表でもお話しした、この言葉でお伝えしようと思います。

可能性は、パッションによって拓かれる。

ここで言う「パッション」という言葉には、2つの意味が込められています。

1つ目は、「情熱」を意味するパッションです。

この1年間、パッションフルーツの魅力を広めるための様々な活動を通して、ある事柄について情熱を持って取り組み続ければ、自ずと様々な可能性に気づけることを感じました。

具体的には、innovationGOをきっかけに出会ったおがゆうさんや、野原さん上間さん、そして、GRAND SLAMさん。この方々は、活動のアイデアに限らず、自分自身の将来の可能性についても考える機会を与えてくださった、大切な存在です。この活動がなければ出会えなかったし、気づけなかったことがたくさんあったと思います。

2つ目は、「苦痛」や「災難」を意味するパッションです。

実はパッションフルーツのパッションは、情熱を意味する言葉ではありません。「キリスト教の受難」のことを指していて、苦痛や災難という意味があります。

可能性というのは、自分が限界を感じた時、困難な壁に当たった時にも拓かれるものだと思います。今回の活動で言えば、自分でイラストを描くことは困難だと感じた時や、絵本の出版には多額の資金が必要だと感じた時、新たな可能性が見えてくることがありました。

挑戦を諦めていたら、そのような可能性には絶対に気づけませんでした。ここに、失敗を恐れず積極的に挑戦していく意義があると思います。

これからも、この2つの「パッション」を心に持ち続けながら、まだ見ぬ自分の可能性を切り拓いていきたいと思います。


■ これからも、パッションとともに

innovationGO大賞のサポートは受賞後約1年間でしたが、わたしの「やってみたい!」の実現はもう少し続きます。

今後は絵本の出版にあたって、どのような方法で販売するのか、どのように資金を得るのかを検討していきます。

現時点では、資金を得る方法として、クラウドファンディングを行いたいと思っています。クラウドファンディングを行うにあたっては、自分の目標や活動の過程を明確にし、多くの人からのご支援をいただくことが必要です。

詳細はまだ決まっていませんが、このnoteをお読みいただき、応援したいと思ってくださった方には、是非ともご協力お願いしたいです!!

これから先の活動も、「パッション」を大切に、納得いくまで走り続けたいと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!


あいぴょん



あいぴょんが、つくりたい未来を実現するために試行錯誤し続けた1年間、みなさんいかがでしたか?

沖縄訪問後から今までのあいぴょんの冒険。

さまざまな過程を経て、頭の中のアイデアが具現化されつつある今。

実際にあいぴょんのアイデアが形になり、みなさんの手元に届く日はそう遠くないかもしれません。

乞うご期待!


しばゆき


<この記事をかいた人>
あいぴょん。神奈川県横浜市出身。上智大学法学部法律学科所属。法律学的な視点から教員の労働問題に関心を抱き、法律学科に進学。進学先が決定後、残された高校生活の期間で新たな挑戦をしたいと思い、innovationGO Season2 MAKEコースに参加。沖縄訪問では、自分の固定観念に囚われない生き方を再認識する。Season2のinnovationGO大賞を受賞。

しばゆき。広島県広島市在住。地元青森から、秋田、東京を経て広島にたどり着いた。学校職員、教育民間企業、そしてi.clubの三足の草鞋。日々違った角度から教育に関わる人。




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