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【楽器を継続するコツ】:辞める人と続けられる人の違い 「音楽の成績は2!楽譜も読めない私が世界に音楽を届けるまで」宅録ロッカーJunの音楽奮闘記【連載】 #002
楽器を継続するコツ:辞める人と続けられる人の違い
楽器を始める人は多いけれど、続けられる人は限られている。誰しも最初は「かっこいいから」とか「モテそう」といった軽い動機で始めることが多い。でも、そこから地道な練習を続けられるかどうかは、その人の心の中にある「何か」が大きく関係していると、僕は思う。
僕が楽器を続けられた理由
僕が楽器を始めたのは中学生の頃。当時、周りにある娯楽といえば、バンド活動、バイク、ナンパ、ゲームくらいのもので、今みたいにスマホやSNSはなかった。情報も少なくて、時間を持て余す中で「何かやりたい」と思う気持ちは自然と湧いてきた。
そんな時、なぜか僕は「意地でも楽器が弾けるようになりたい」と強く思った。モテたいとか、有名になりたいという次元ではない。自分でも理由はよくわからないけれど、何か得体の知れない衝動に突き動かされていた。
思い返せば、その背景には自分の生活環境も関係していたのかもしれない。受験のストレスで毎日イライラしていたし、上級生のヤンキーにいじめられたり、ぶん殴られることもあった。学校では何も言い返せない日々を過ごし、感情を爆発させる場所がなかった。そんな僕にとって、楽器は感情を吐き出すための唯一の手段だったんだ。
初めてベースを手にして、好きな曲の一部でも弾けた瞬間の感動。自分の中で何かが変わった気がした。楽器を弾くことで、自分自身の存在価値を感じられたのかもしれない。
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いじめや無気力に陥っている子に伝えたいこと
いじめや無気力に陥っている子は、何か自分を表現する手段を持つことで人生ががらっと変わることがある。音楽は、感情を解放できる力を持っている。誰だってカラオケで歌った後にスッキリした経験があるだろう。それと同じように、ギターやベースを弾いたり、ドラムを叩いたりすると、モヤモヤした気持ちが吹き飛ぶ。
さらに、音楽や楽器は脳を活性化させる効果もある。新しいフレーズを覚えたり、リズムに合わせて演奏することで、頭がすっきりする感覚を味わえる。楽器を通して、「自分にはこんな一面があったんだ」と気づくこともある。たとえ他に取り柄がないと感じていても、音楽を通じて新しいアイデンティティが生まれる可能性があるんだ。
辞める人と続けられる人の違い
一方で、楽器を辞めてしまう人も多い。特に現代では、楽器を始めるハードルは低い。ネットで簡単に情報が手に入るし、動画を見れば弾き方もすぐに分かる。けれども、それが続けられるかどうかはまた別の話だ。
楽器を辞める人に共通しているのは、「なんとなく始めた」という軽い気持ちだと思う。「ギターを持ってる自分がかっこいいかも」と思って買ったはいいけれど、地道な練習の繰り返しに耐えられず、いつの間にか放置してしまう。特に現代の若い子たちは、他に楽しいことがありすぎる。スマホやゲームは、ボタンを押すだけで簡単に楽しめる。それに比べて、楽器は時間も労力もかかる。最初のモチベーションが軽いと、続けるのは難しい。
続けられる人の「強い何か」
それでも楽器を続けられる人には、共通して「強い何か」がある。それは、僕が感じたような衝動や感情の爆発場所としての必要性かもしれないし、何かを成し遂げたいという強い意志かもしれない。たとえば、人生に不満やストレスを抱えている人は、それを音楽で表現することで救われることがある。
続けられる人は、「練習が楽しい」だけじゃなく、「練習しないとやっていられない」ほどの気持ちを持っている。僕の場合は、練習することで自分を保てていたし、楽器を弾くことが生きる意味のように感じていた。それは、受験やいじめといった日常の中で溜まっていた感情を解放できる唯一の手段だったからだ。
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どうすれば楽器を続けられるのか?
目標を持つこと
「あの曲を弾けるようになりたい」「バンドでライブをしたい」など、具体的な目標を設定することが大切だ。目標があれば、それに向かって地道に努力できる。
小さな成功体験を積むこと
一音でも弾けた、簡単な曲を通して弾けたという小さな成功体験が、モチベーションを高めてくれる。
感情を込めること
音楽は技術だけじゃなく、自分の感情を表現するものだ。楽器を通じて自分を表現できる楽しさを見つけると、自然と続けられるようになる。
楽しさを優先すること
練習が苦痛にならないようにする工夫も必要だ。例えば、好きな曲から始めたり、自分なりの楽しみ方を見つけるといい。
楽器を続ける先にあるもの
楽器を続けていると、次第に音楽が「趣味」から「人生の一部」になる。最初はうまく弾けなくても、練習を積み重ねるうちにできることが増え、自分に自信がつく。僕の場合、楽器を弾けるようになったことで、「何もできない自分」から少しずつ抜け出せた気がする。
辞める人と続ける人の違いは、気持ちの強さにある。もしこの記事を読んで、「楽器を続けたいけどどうしても挫折してしまう」と思っている人がいたら、自分の中にある「強い何か」を見つけてほしい。それが見つかれば、きっと楽器は一生続けられるものになるはずだ。
innocent blue birds
宅録ロッカーJun
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