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DTM宅録テクニック&豆知識

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初心者から中級者を対象に、音楽制作の知識と技術を深めるための情報を提供するマガジンです。 デジタルオーディオワークステーション(DAW)やマルチトラックレコーダー(MTR)を使…
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記事一覧

【DTM宅録作曲の秘訣】未完成のオリジナル曲の方が売れた不思議

未完成の曲も売れるかもしれない 音楽制作をしている人なら、一度は経験したことがあるかもしれません。「この曲は未完成だから」と放置しているトラックが、意外と人々の心を掴むことがあるのです。 私自身、作曲して歌をのせようと思いながら保留になっている曲が山ほどあります。特に、ヴォーカルを録音して仕上げる作業は非常に手間がかかります。正直、「歌をのせなければ完成じゃない」という固定観念を持っていました。 しかし、ある日、気まぐれでその「未完成」のバックトラックをSNSに投稿

音楽や読書のフォーマットが記憶に与える影響(音楽の記憶:ストリーミング vs CD・レコード)

音楽や読書のフォーマットが記憶に与える影響 現代では、音楽を聴く方法や本を読む方法が多様化し、私たちはストリーミングや電子書籍という便利な選択肢を手に入れました。しかし、CDやレコード、紙の本といった「物理的な媒体」と比較すると、新しいデジタルフォーマットは記憶や創造性にどのような影響を与えるのでしょうか?今回は、これらのテーマについて掘り下げていきます。 音楽の記憶:ストリーミング vs CD・レコード 1. 物理的な媒体が生む記憶の深さ CDやレコードは、音楽その

懐かしい曲を聞くと若返る説は本当か?

ある日、カフェでコーヒーを飲みながら、店内のスピーカーから流れる懐かしい曲に心を奪われたことはありませんか?「ああ、この曲、高校の時に好きだったな」と思わず笑みがこぼれる瞬間。 そんな体験が「懐かしい曲を聞くと若返る説」を裏付けるのでは?と思う人も多いはず。この記事では、この説を面白おかしく、そして科学的視点も交えて検証してみましょう。 懐メロと「おじさんおばさん」の相性 まず、「なぜおじさんおばさんは懐メロにときめくのか?」という素朴な疑問について考えてみましょう。

【DTM】【宅録】クリエイティブな停滞(スランプ)を活用する

音楽以外のアクティビティを増やす 音楽制作に行き詰まったら、散歩やジムで体を動かす、料理や読書など、普段と違う活動を取り入れましょう。これにより脳がリフレッシュされ、新しいアイデアが生まれることがあります。 特に自然に触れるのは効果的です。公園や山などで聴こえる自然の音を楽しむことで感覚が研ぎ澄まされます。 サンプリングで新しいインスピレーションを得る フィールドレコーディングを試してみましょう。街中や自然で録音した音をDTMに取り入れると、新鮮でユニークなトラッ

売れる音楽を作りたいのか?自分が興奮する音楽を作りたいのか?「音楽を追求する時代に、自分の道を行く意義」

今の時代、音楽は無限にあふれかえっている。どのプラットフォームを開いても、聞ききれないほどの曲が並び、流行の音楽は瞬時に広がっては消えていく。 そんな時代だからこそ、音楽を創作する側にとっては大きな選択がある。 売れる曲を狙うべきか、それとも自分の本当に好きな音楽をとことん追求すべきか。 私自身、長年にわたって音楽の創作活動をしてきた。何度も試行錯誤を繰り返し、世間に認められたいという欲望に駆られながらも、思うような結果を得ることは難しかった。 しかし、ある日気づいた

週に一度まったり時間を取り入れる ~「ヒロシのぼっちキャンプ」が僕にとって癒しの時間~

まったり時間を取り入れよう 音楽制作や創作活動に熱中すると、ついついやりすぎてしまうことがあります。 アイデアや表現の可能性にワクワクしながら取り組むうちに、気づけばそのことばかり考えていて、気が休まらない。リフレッシュするつもりがあっても、創作から離れることが難しくなってしまいます。 創作活動は脳を刺激し、集中力を高める素晴らしい時間ですが、実は「まったり」としたリラックス時間も同じくらい大切です。 脳は絶え間ない刺激と集中で疲労し、アイデアを生む力も鈍ってしま

創作における休息の重要性

創作活動に没頭していると、つい「もっと頑張らなきゃ」と思ってしまうことが多いですよね。ですが、時には休むことも大切です。 実際、リフレッシュのために他のことをやることは、脳にとっても非常に良い影響を与えます。この記事では、創作の休息の重要性と、その効果についてお話ししましょう。 創造力を養うための休息 創作に集中しすぎると、頭の中が同じパターンに陥りがちです。それは、長時間同じ問題を考え続けることで脳が疲れ、新しいアイデアが出にくくなるからです。 しかし、意識的に創作

創作活動をより創造的にするテクニックと心理学

創作活動には、インスピレーションを得て作品を形にするという魅力的なプロセスが伴います。しかし、クリエイティブな作業において、時に行き詰まりを感じたり、アイデアが浮かばなかったりすることもあります。 そこで、創作活動をより創造的にするためのテクニックや心理学の知識を活用して、ブロックを解消し、新たなアイデアを引き出す方法を紹介します。 1. 発散的思考を取り入れる 創造性の研究でよく出てくる「発散的思考(Divergent Thinking)」は、問題に対して複数の解決

自分で作ったオリジナル作品を誰に届けたいのか? 〜クリエイターの基礎の基礎〜

作詞作曲の記事テーマとして「オリジナル曲を誰に聞いて欲しいのか?」について書いてみましょう。 作詞作曲のオリジナル曲について書いていますが、ポエム、イラスト、マンガ、小説、YouTube配信でも同じことが当てはまります😃 オリジナル曲を誰に聞いて欲しいのか? 音楽を作るという行為は、非常に個人的なものであり、その目的も人それぞれです。一人で楽しむためだけに曲を作るのか、友達や知り合いに聴いてもらうために作るのか、または広く不特定多数の人々に届けたいのか。 目的が異なれ

アラフォー・アラフィフからの創作活動とSNS活動の現実 [40代音楽家経験談]

40代50代のクリエーターへ 創作活動やSNS活動を通じて自己表現を続けることは、現代において非常に重要なライフスタイルの一部です。 しかし、年齢を重ねると、若い頃のように無理をして活動を続けることは難しくなります。 特にアラフォー、アラフィフと呼ばれる40代、50代に差し掛かると、身体の変化や健康問題がクリエイティブな作業に影響を与えることが増えてきます。 若い頃との違い 20代や30代では、徹夜で作業してもなんとか乗り切ることができました。若さゆえの体力と回復

創作はいきなり100点を目指さない

創作の世界に足を踏み入れると、何を作りたいかという強いビジョンを持つことがよくあります。作詞作曲、イラスト、小説、どんなジャンルであれ、「最高の作品を作りたい」という気持ちは誰もが抱くものです。 しかし、その思いが強すぎると、逆に手が止まってしまうことも少なくありません。 創作はプロセスであり、成長の連続 初めて楽器を手にした時、初めてペンを持って何かを描いた時、初めて文章を書いた時を思い出してみてください。その時、すぐに完璧な作品ができたでしょうか? おそらく、

宅録DTMerの年末大掃除:音楽環境を整えて新年に備えよう!

年末の恒例行事といえば大掃除ですが、DTMerにとっての「大掃除」は単なる部屋の片付けにとどまりません。宅録環境を整えることで、心地よく創作できる空間を作り、新たなインスピレーションを呼び込むチャンスです。 今回は、宅録DTMerが実践すべき大掃除のステップと、機材メンテナンスのポイントをまとめました。 1. 物理的な掃除からスタート!・不要なものを断捨離 長い間使っていないケーブルや壊れた機材、積み上がった空き箱を一掃しましょう。「いつか使うかも」と思いがちですが、そ

「タブ譜、どうやって作ってますか?おすすめツールがあれば教えてください!」

みなさん、こんにちは! 作曲やギター練習中に、「ここはタブ譜があればもっと伝わりやすいのに!」と思うこと、ありませんか?最近、私も作曲を説明する記事や動画を作る中で、タブ譜を作成する必要性を感じています。 ただ、これがなかなか難しい! 手書きでやろうとすると時間がかかるし、正直しんどい。それに、仕上がりがイマイチな感じになってしまうんですよね。かといってデジタルツールを探してみても、「これだ!」と思えるものに出会えない状況です。 今まで試したツール・サイト ここまでの試

音楽機材買いすぎて貧乏なミュージシャンのマネタイズ術

音楽機材買いすぎて貧乏なミュージシャンのマネタイズ術 音楽活動をしていると、いつの間にかお金が飛んでいく感覚は、音楽に携わる人ならきっと共感できるだろう。何を隠そう、この記事を書いている私もその一人だ。 ギター、エフェクター、アンプはもちろん、サブスクや作曲アプリへの課金、さらにはストレージ代まで、音楽活動を支えるための出費がかさむ一方だ。そんな貧乏ミュージシャン生活を少しでも改善するために、私が実践しているマネタイズ術を紹介しよう。 貧乏ミュージシャンの実態 私の場合