我慢強さと忍耐力

アダルトチルドレンは、とても我慢強く忍耐力がある人が多いです。

アダルトチルドレンは非常に我慢強く忍耐力があります。毒親の理不尽な理屈や振る舞いに納得するために身につけてきた術なのです。どんな意見にも肯定できる視点を持つことは柔軟性に富んでいますが、大切なのは自分の感じ方を尊重することです。気がついていないだけで、あなたにも心はあります。

— ゆきち (@innerpeace_y_) October 17, 2021

上のツイートをしたところ、フォロワーの少ない個人のアカウントにも関わらずたくさんの方の目に触れたようでした。

たくさんの方の共感があったということは、それだけこのことに対しての皆様の色々な思いがあるのでしょう。

また、リツイートやいいねをしてくれた方々は、自分が我慢強く忍耐強いという自覚を持っており、また、我慢をせざるをえない状況や、もしかしたら我慢をしてしまう自分自身に対しても違和感や葛藤を感じているのかもしれません。





アダルトチルドレンに我慢強い人や忍耐強い人が多いのは、親の元で育つ中で我慢をしないと親の元にいられないような、理不尽な理屈や決まり、押し付けがあったことが原因です。


あなたの思う意見を言ったとしても、親の意見に歯向かうのかというようなことを言われたり態度に出されたり、そもそもあなたの意見受け付けてもらえなかったことが何度もあったのだと思います。

もしかしたら、自分の生活、ひどい時には自分自身の身の安全を脅かすようなことを言われたりされたりしたこともあるのではないかと思います。

そのような、通常であれば誰が聞いてもおかしな話だと思える状況を自分が生きるために受け入れていく中で、親の言うような意見や考え方もあるのかと無理矢理納得してきたことで我慢強く、忍耐強くならざるを得なかったのです。



また、やはり納得がいかないことであったとしても、親の主張が全てで成り立つ世界で生活しているために我慢や忍耐をするしかなかったのです。

親の元で生活をするしか選べないときはそのようにするしかありません、自分が生きるための術なのですから。
きっと、親の意見に違和感や自分は親の意見に賛成できないと感じる人ほど、その状況は非常に辛い時間であったのではないかと思います。




生きるために身につけた"我慢強さ"や"忍耐力"という能力は、優しさという性質にも繋がるものがあります。

親に対してだけでなく誰かとコミュニケーションを取る際に、相手の意見や主張を尊重する姿勢をごく自然に取ることができるのではないかと思います。

そのような行動ができることはとても素晴らしいことです。誰にとっても容易に出来る姿勢ではありません。
他人同士が時間や空間を共有していく中でお互いに相手の意見を聞くということは、それぞれにとって心地良い環境を作る上で一番基礎にあたる部分なのです。




しかし、それと同じくらい大切にするべきことは、あなた自身があなたの気持ちや考えがあるということに気がつくことです。

もし相手の意見を聞いて、違和感があったり受け入れることに葛藤があるのであれば、それらの感情に気がつき、目を向けることです。

気がついた気持ちや考えを、きちんと自分の中で一度受け止め、必要に応じて発信することが必要になる時もあります。

我慢や忍耐をする状況や選択が自分にとって受け入れられないからこそ生まれる感情ですからね。




あなたの中で感じる思いというものは、とてもとても大切なものなのです。
あなたがあなたの人生をいくために、大事な指針になるものなのです。


親の元で育つ中で、親にも、そして、自分自身にも気がつかない内にないがしろにされてきた気持ちがあるのだと思います。

しかし、たとえどれだけ共に過ごす時間が長いとしても、全てにおいて他人と意見や考えが一致するなんてことはありません。
家族であっても、血の繋がりがあれど他人です。
一つの事柄に対する意見や考え方は、一緒に過ごす人たちの中で各々が持っていて当然のものなのです。



今まで、自分の気持ちに気がつかないフリや見て見ぬフリをしたり、むしろ、そのようにせざるを得ない状況ばかりであったのではないかと思います。

自分の気持ちや考えは何度も何度も無視を繰り返されると、本当はあったとしても見失われてしまうこともあります。
人に意見を乞われている状況であっても出てこなくなってしまうのです。



でも、丁寧に見て聞いてあげると必ずあなたの中に何かしらの意見や意思はあるのです。
それらは、たとえどんなにささいな意見や考えであったとしても、あなたの大切な尊重されるべき気持ちなのです。



最初はそんなものはないと思ってしまうほど、自分の気持ちが見当たらなく感じることもあるかもしれません。
ずっと自分の気持ちはどこかに追いやるしか術がなかったのですから、そう感じるのは当然のことだと思います。

しかし、必ず存在するあなたの思いは、あなたが見つけて大切に扱わないと、また蓋をして閉じ込められてしまいます。



もし、少しでも自分の心の声が聞こえるのであれば、意識して目と耳を向けて、大切に受け止めてあげて欲しいです。