毒親の特徴:価値観の押し付け
「みんなこう思ってる」
「これが良いに決まってる」
「そんな恥ずかしいことやめなさい」
毒親はこのような言葉で、子どもの行動や選択をコントロールしようとします。
親が狭い世界で生きてくる中で得た価値観や"正しさ"を子どもに押し付けてくるのです。
また、毒親は周りの目ばかり気にするため、周りから高い評価を得られるであろう選択をするように押し付けてきます。
しかし、それらの考えもあくまで毒親の中で高い評価を得るものだと思い込んでいるだけなので、世間一般において同様のことが言えるわけではありません。
そして、これらの子どもへ自分の価値観を押し付ける行為を無意識のうちにしていることが、とても厄介で悪質なことだと感じます。
本人はそれが正しいと思い込んでおり、それ以外の選択肢は良くないものだと思っていたり幸せになれない選択肢だと思っているからです。
例えば、四年制の大学へ入ることを強要したり、大手企業への就職を義務であるかのように要望してきます。
高い学歴を経てそれなりに有名な会社へ入社し、それなりのステータスを持つ人との結婚をし、子どもを育て、その子どもを自分(毒親)にたくさん会わせる、などのような"親にとって夢のある我が子の人生"を望みます。
上の例は、"我が子の人生における最善で幸せな価値観"の押し付けを例として挙げていますが、それ以外にも小さなことから大きなことまで、様々な場面において親にとっての正解や価値観を押し付けてくるのです。
そして、もし親の望みから逸れた選択をし、想定していなかった結果になった時に、毒親から発せられる決まり文句があります。
「だから言ったじゃない」
「お母さんの言う通りにしておけばよかったのに」
この言葉、多くの方にとって聞き覚えがあるのではないでしょうか。
このように、"親の望み通りの行動"が、さも世の中の道理にかなっていたり、一般的に正しく正解だとされているのだと思い込ませようとする言動をしてきます。
世の中の一般的な事柄であるかのように述べられるため、そのように育てられた子どもは親の言うことが世の中の共通の認識であったり、世の中で良しとされていることなのだと思い込んでしまいます。
何事においても選んだ物ごとが思った通りに動くことなどというような、簡単な人生はありません。
そして、望んだ通りの結果を得られることももちろん幸せなことだとは思いますが、望まない結果になることも決して悪いことではありません。
望まない結果になるからこそ学ぶことや得られるものがあり、経験値を上げる機会を得ることができるのです。
そして、色々な経験をしてその出来事を振り返ることで、自分というものを知る機会にもなります。
しかし、毒親の中にこのような考え方はなく、彼らの中での正しく素晴らしい考えに沿った選択をし続けることこそが、正解であり、全てなのです。
何と小さく狭い世界で、遊びのない世界を生きているのだろうと可哀想にさえ感じます。
あなたの価値観はあなたの人生の中で幾度となく作られていくものであり、そして、同時に大切に尊重される権利を持っているのです。
ですので、毒親の価値観なんてクソ喰らえ、な気持ちで捉えておいて全く問題ないものなのです。
様々なものやことに触れ、たくさんの経験をし、ぜひあなたならではの価値観をたくさん作っていってくださいね。