カタチからアイデアを生む人(アイデアを形にする、ではなく)【賜物図鑑】
賜物(才能・個性・強み・ギフテッド)のシンボル化
みなさまの天与の才能や特性をご紹介する
【賜物図鑑】シリーズ。
来談者さんの賜物(天与の才能・強み・特性
本質的な個性・特異な資質・ギフテッド)を
ものや景色にたとえてシンボル化し、
図鑑形式でご紹介しています。
Symbol of Giftedness
「ようかん(羊羹)」
形なきものを固めて形を取る
型に応じてアイデアを生む人
<キーワード>
型に流し込み固める
玉と蝋石(ろうせき)の雑種のよう
神は細部に宿る
一個の美術品
話を固める
長期保存
樋型(とよがた)
御供物(ごくもつ:お供え物)
重く受け止める
心身の回復と癒やし
<特徴/性質>
具体化・形にすることを前提に、
想像やアイデアや構想を煮詰め固める人。
通(つう)を唸(うな)らせるほど
こだわりぬき丹念に作り込む。
<強みを発揮するとき>
特定の「型」が定まると
形にするのが加速する。
定まった型に応じて
様々な素材を適用させ、
発想の自由度が高まる。
テンプレートを何度も使い回す感覚。
<弱みになるとき>
型や決まった形式が無いと
作り込みに迷いが生じて
かえって不自由になる。
手を抜けず、
何事も重く受け止めて
ストレスになることがある。
<解説/編集後記>
2017〜2020年に「強み発掘」を受けられた方へ
はじめに、前置きとして補足説明を。
この【賜物図鑑】の作成と公開は、
2023年にリリースしたときから
個別面談のお申し込み同意事項に含まれています。
賜物図鑑の内容からは、
来談者さんの個人情報の漏洩が起きないよう
配慮して作成しています。
私は、現在ご案内している「賜物解読」の
前身である「強み発掘」というメニューを
2017年〜2020年までお届けしてきました。
強み発掘で取り扱わせていただいた情報が
条件に該当する場合も、【賜物図鑑】にて
ご紹介しています。
ただ「強み発掘」をお届けしていた頃は、
まだ【賜物図鑑】を作る構想が無かったので
作成と公開が同意事項に含まれていません。
というわけで、2017年〜2020年ごろに
Kentoの「強み発掘」を受けてくだって、
かつ賜物の条件にも該当した場合には、
私から来談者さん個々に連絡させていただき
改めて図鑑作成と掲載の許可を頂戴しています。
そして、掲載の許可を頂いた場合に限り
【賜物図鑑】でご紹介しているのですが、
今回の「ようかん(羊羹)」の賜物は、
該当する来談者さんの連絡先と繋がらず、
図鑑作成と掲載の許可を得られていません。
こちらの来談者さま。
(お名前は頂戴しているのですが、こちらで
公開することはできないので匿名にしています)
この図鑑を見て、
「私が見てもらった強みだ!」と
思い出して頂けたら、
ぜひ私Kentoまでご連絡ください。
ご要望があれば、すぐ掲載を取り下げます。
人探しのようなご案内で大変恐縮ですが、
ご連絡お待ちしています。
ようかんは元々は甘味ではなかった
さて、賜物シンボルの解説に戻りましょう。
今でこそ、和菓子として親しまれている
ようかん(羊羹)ですが、
元々は中国で食べられていた羊のスープでした。
漢字で「羊羹」と書くのは、
羊の羹(あつもの)=汁物だからです。
スープが冷えるとゼラチンが固まって、
煮こごりのようになりますよね。
あれが、ようかんのルーツだったとは。
あるいは、羊の肉に黒砂糖を練り合わせて
「羊肝」としていた説もあるそうです。
それが、禅僧によって鎌倉時代に
日本にもたらされたのですが、
肉食を禁じていたことから
小豆で代用するようになって、
今の「ようかん」に変わっていったのですね。
形になっていないものを固めて形にする
こうしたルーツを探っていくと、
「ようかん」の賜物が持つ強みや本質は、
形になっていない材料を固めて形にすること
だと読み解けます。
例えば、アイデアを練る。
構想を会議で煮詰める。
(討議・検討を十分に重ねて結論を出す)
型に流し込み固める。
(ひな形・テンプレートに当てはめて制作)
などですね。
こうして書き出すと、この賜物は
「アイデアを形にする」ことが強みだと
思われるかもしれませんが、
実は逆です。
アイデアを形にする、のではなく、
すでにある形からアイデアを生み出す。
0から1を生み出すのではなく、
すでに大枠が作られている8や9に
何かしらのアイデアを加えて
10に仕上げることを得意とします。
この2つは、いずれもクリエイティブだと
評価されやすく、混同されがちですが、
実はスタートとゴールが正反対。
新しい発想を加えて
丹念に作り込み完成度を高めるのが、
この賜物の真骨頂です。
神は細部に宿り、通を唸らせる
ようかんは、日本の文豪たちに
とても愛されていたそうです。
夏目漱石が大の甘党だったそうで、
ようかんを好んで食べていたらしく、
作品内にも度々登場しました。
一個の美術品だの、
玉と蝋石の雑種のようだのと、
すごく褒めていますね。
江戸時代にも、
「鈴木越後の羊羹じゃねえぞ!」
などと、接待の場で
ようかんの違いを見逃さなかった
武士たちのエピソードが残されていました。
神は細部に宿る、と言いますが、
丹念に作り込まれたものは、
ジャンルを問わず通を唸らせ、
熱烈なファンを生み出すのかもしれませんね。
「ようかん(羊羹)」の賜物の
シンボル解説をさせていただきました。
お読みいただき、ありがとうございました。