やったもん勝ち!
いつかやってみたいな、でも・・・。
人間生きていれば、自分の好きなこと、嫌いなこと。
得意なこと、苦手なこと。やりたいこと、やりたくないこと。
人によって様々なものに出会い、感情を揺さぶられる。
すべて自分の思い通りに選択して、好きなことだけ、やりたいことだけ
で生きて行ければ幸せだけど、時間やお金や様々な要因で自分の思いは
後回しになってしまう。
私の場合はダンス。子供の頃は披露する場面があれば、大人が褒めてくれた。私ってダンス得意かも?と思っていたが、残念ながら私の年代は、現在の子供たちと違い、ダンスの授業もないし、ダンススタジオも見当たらない。ダンスがまったく身近に感じられなかった。
でも、近年はK-POPブームもあり、ダンスの授業が普通に行われている。
私の中でも、そういえばダンス好きだったな。私もこの時代に生まれていたらダンス絶対やってたのに。本格的に習いたかったな。
そんな思いが時折頭をかすめるけど、普段の生活に追われて時間もない。
そして、この年齢でいまさら出来るわけがないと半分あきらめていた。
そして、コロナがやってきた
衝撃だった。コロナが日本上陸した初期は、多くの規制を強いられた。
当たり前にしていた外出、外食も規制。買い物さえも不自由。旅行どころか、自分の住んでいる県を出てはいけない?この日本でこんなに自分の行動を規制される日がくるなんて、想像もしなかった。
私の人生、もう折り返しなのに。限られた残り時間のなかで、やりたいことも出来ない日がどのくらい続くのだろう。いずれ解除の日が来るのは想像出来るが、またいつこのような日が来るかもしれない。
私、後悔しないようにやりたいことは、出来るうちにやったほうがいいよね。そんな思いが湧いて来た。
ダンスに挑戦してみたい
まずは、近くのダンス教室を探してみる。案の定キッズ向けのスタジオは見つかる。私がやりたいダンスは、ヒップホップ。おばちゃんにはハードルが高いからフラダンスやフラメンコに逃げたくなるけど、やっぱり妥協したくない。本当にやりたいことをやらなきゃ意味がない、と強気な私。
そして、大人向けのヒップホップのクラスを発見する。コロナが落ち着いてきた状況を見計らって、連絡をした。
まずは見学が出来るそうなので、さっそく申し込んだ。レッスンの曜日も時間も私の仕事に支障がなく、勝手に運命を感じてうきうきしていた。
現実は厳しい
とうとうドキドキの見学の日。スタッフに案内されてスタジオに入る。
「こんばんは。」優しそうな先生。ざっとクラスを見渡すと・・やっぱり
皆さん若い。多分私が一番年上かな。しかもこれまで習った経験もないのに、私が入ったら迷惑だよな。本来の人見知りが発動して、帰りたくなってきた。15分の見学時間が終わる頃、私の心は来た時の意気込みはすっかりしぼんでいて、やっぱりダンスは諦めようと決心していた。
まさかの大逆転
時間が来たので、「ありがとうございました。」とお礼を言ってスタジオを出た。すると後ろから、声を掛けられた。振り返るとさっきスタジオにいた生徒さんだった。まだレッスンは続いているのに?
「あの、ヒップホップ本当に楽しいですよ。先生もすごく優しいし、健康にもいいし、すごくよい運動だからよかったらぜひ。」
必死にすすめてくれている姿にびっくりした。と同時にすごく嬉しかった。
やっぱりやってみよう。最年長で下手でもいいや。
やったもん勝ち!
人見知りで、初心者で、年齢的にも厳しい私が、今ヒップホップを楽しんでいる。先生やクラスの皆さんに助けられて(最年長ではなかったけど)、ダンスイベントでステージに立つ経験も出来た。おばちゃんだって、ヒップホップ踊っていいんです。やったもん勝ちです。コロナきっかけだけど、1歩踏み出して良かった。背中を押してくれる人に出会えて良かった。
やりたいことは、いくつになっても挑戦してみていいんだ。これは私の自信になっている。これからも、やりたいことは躊躇わずに挑戦していく勇気を
持っていたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?