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かわいい父と激しい母と私の介護日記(17)


退院した父は、入院中にバルーンカテーテルを外した。カテーテルが詰まってしまい、外したところ自尿が出ているので大丈夫そうとの事だった。
これで尿路感染の心配もなくなり、体力さえ回復すれば、以前のように畑に通えるようになる。そうほっとしたのは数日だった。

退院から10日くらいした頃。父が病院に行きたいと言う。おしっこがあまり出ないので、ツライらしい。またカテーテルを入れたいと言う。
泌尿器科に受診に行く。

「入院中に外したの?でも出が悪いならカテーテル入れよう。」と、担当医が言う。カテーテル外したこと、知らなかった様子。入院中の担当医は内科のDrだったけど、外来でずっと主治医だった先生が知らないのはびっくりだった。

とにかく、父はすぐに処置室へ行き、再びカテーテルを入れて戻ってきた。
がっかりしている私と、ホッとした様子でご機嫌な父。「帰りに和菓子屋さん行ってね。」「はいはい。お母さんに怒られても知らないよ。」と私。

ところが次の日。仕事から帰って実家へ行くと、いきなり母が「あんた、昨日何しに病院行ったの?今日大変だったんだから。」と怒っている。
「えっ?どうしたの?」と私。母の話は意外だった。

朝、父が調子が悪いから病院に行きたいと言ったので、再び泌尿器科へ行った。
採血と尿検査をしたら、また尿路感染をおこしていた事がわかった。尿にまざって膿がたくさん出てきて、びっくりしたこと。抗生物質を点滴で投与して、午前中行ったのに、帰りは14時になってしまったこと。

「あんたに言っても仕方ないけど、なんで昨日検査してもらわなかったの?おしっこ出てないのにさ!」と母は疲れもあって怒りが収まらない様子。
私が悪いの?と思いながらも、ショックで反論出来ない私。とにかく点滴ですんで良かった。

でも、大変なのはここからだった。

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