かわいい父と激しい母と私の介護日記(4)
カテーテルの生活
尿道にカテーテルを入れて、退院してきた父。今まで悩んでいた前立腺肥大による、おしっこが出にくいための頻尿や、尿もれで下着を汚す事もなくなり、本人は気に入っているらしい。生きがいの畑仕事と、お気に入りのデイサービスを楽しんでいた。
大好きなデイサービス
この頃、要支援1だった父。パーキンソン症候群の症状チョコチョコ歩きと、ヒザの痛みで長い距離が歩けなくなってきた為、半日だけのデイサービスに通っていた。
「リハビリはどう?」と父に聞くと、うれしそうに話してくれる。
まず、父がリスペクトしている″先生″というスタッフがいる。Dr ではないそうだけど、どうやら理学療法士さん?
『ここでのリハビリはほんの一部で、自宅での毎日のトレーニングが大事』
のご指導に父は大変共感して、自宅で出来るリハビリを、一生懸命やっている。
医学的知識も豊富で、父はお薬手帳や血液検査の結果を″先生″に見せて、説明してもらっているそうだ。
他のスタッフも、当番制の朝のスピーチが、為になって素晴らしいとか、みんなが声を掛けてくれるとか、良くして頂いている様子。連絡ノートに、父の事を『スタッフのアイドルになってます』と書いてあり、ウチの父は他人が見ても、やっぱりかわいいんだなぁと、私も大満足。
父は父で「あーこの運動きついなぁ。ウチの奥さんよりキツいよ。」など、奥さんコワイネタでよく笑いをとってるらしい。
母に告げ口したら、母はぶりぶり怒っている。
不満と言えば、運動の後に飲み物が出てきて、お茶やジュースとか選べるけど量が少ないんだよなぁ・・程度。本当にお気に入りのデイサービスで、通院やワクチン接種で行けないと、「リハビリの日は予定入れないでよっ」と母に怒っている。
でも長くは通えなかった。