見出し画像

かわいい父と激しい母と私の介護日記(15)

父の闘病生活

退院した父が車酔いしないよう、入院生活を聞いたのだか、父はたくさん話してくれた。 

始めに入院した市立の病院で拘束された時。
父は「人の自由を奪うなんて、警察に通報する。」と怒ったそうだ。
「看護師さんはね、お父さんの命を守るためにした事なんだよ。」と、私が言う。
「そう。後で看護師さんかそう言った。縛る前に言ってくれたら良かったのにって言ったら、謝ってくれた。」と父。
せん妄状態だった父だから、言って理解出来たかは不明だけど、内容はよく覚えていた。

次に入院した病院では、リハビリの先生に助けてもらっていた。
リハビリ以外の時間は、拘束でベッドに寝たきりだったのを、リハビリの先生が病棟と話してくれて改善。車椅子を持って来てくれて、テレビを見る時は車椅子に移してもらったり、トイレに連れて行ってもらえるようにしてくれた。

時々せん妄状態の父の話。どこまで事実かわからない。
でも、せん妄状態で手のかかる父。安全に入院生活させるには忙しい中、看護師さんも大変だったと思う。だから緊急退院?になったのだ。
そんな中で、リハビリの先生が父の訴えを聞いてくれて改善し、また協力してくれた看護師さん達にも感謝。

「あぁ地獄だった。」と父。本当はまだ退院じゃないのに、看護師さんを困らせて無理矢理退院。病院には申し訳ないが、可笑しくて笑ってしまう私。
「あっ、そこの和菓子屋さん寄って。お饅頭買いたい。」と父。甘いものが大好きなのだ。でもそれどころじゃない。
今回は、絶対無事に家に連れて帰るのだから、ここで体力消耗出来ない。
「家にどら焼きがあるから、今日はこのまま帰るよ。」と私。
そういえば、退院の荷物の中にお饅頭が1つあった。誰かにこっそりもらったのかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?