RRP202
編集しながら暮らす住まい
「編集しながら暮らす住まい」をコンセプトとした賃貸マンション「 Apratment RIKYU 」の一室をコンセプトを具現化したモデルルーム。コンクリートの躯体に、木のパネルや天井のルーバーで空間を整え、住み手はこれら木部に手を加えながら住まいをカスタマイズしていくことができる仕組みを空間化した。モデルルームでは住み手がカスタマイズをしたという想定で吊り棚などの造作を加えている。玄関から部屋の奥まで土間がつながっており、キッチン、ベッド、収納一列に整えて配置され、すっきりした空間となっている。
改修前と後の間取り
「Apratment RIKYU」リニューアルプロジェクト
RRP202はマンション一棟リノベーションプロジェクトのモデルルームとして手掛けた1室です。リノベーションプロジェクトのコンセプトである「編集しながら暮らす」を体現した計画となっています。
当時、築46年のマンションを所有されているオーナーさんからの建物の耐震性についてのご相談がきっかけでした。マンションのリノベーションにあたって建物の性能も大切ですが、それに加えて、このマンションがどういった暮らしを支える住まいを提供するべきなのか、コンセプトについて考え直しているところでした。事業の改善に向けてチームをつくり、事業計画、資金計画を進めて行くなかで、コンセプトがなかなか定まらず、「つくりながら考えましょう」ということで、この1室の設計がスタートしました。
「編集しながら暮らす」というキーワードはその過程で生まれた言葉です。
「編集しながら暮らす」とは、住み手によって住まいに手を加えながら暮らしを豊かにしようというコンセプトです。
リノベーションによって部屋を構成する大まかな要素は建築工事で作り込み、あとは住み手が「編集」しやすいように、また編集した時にある一定の空間としての秩序が生まれるように配慮した設計となっています。
RRP305
RRP_305 Kitchen Room はキッチンをテーマにした部屋となっています。
この部屋は、築50年を迎えるRC造マンションの改修リノベプロジェクト RRP(Rikyu Renovatin Plan)の一環として誕生しました 。
料理に拘りのある方や、料理関係のお仕事をされている方など、暮らしの中心に料理があるライフスタイルを想定しています。
玄関からキッチンまでを土間でつなぎ、下履きのままキッチンに立つことができます。靴を履いている時は料理モード、靴を脱げばくつろぎモードになるような計画となっています。