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口内環境を良くしたくて歯磨きに15分以上かけている!歯科医におすすめされた成分はフッ素!

ネットで注文した商品が自宅のポストに投函されていました。
B5くらいのサイズのダンボールで届いたのは歯ブラシです。
そんじょそこらの歯ブラシではなく、歯の隙間汚れをかき出すように設計された歯ブラシ『V7』。
ヘッドのサイズ違いでその『V7』の歯ブラシ2つと、商品に関するアンケート用紙が入っていました。
アンケート用紙は切手不要の返信ハガキで、返信すれば抽選でなにかしらプレゼントがもらえるようです。
プレゼントへの下心もありましたがなにより、毎日愛用する『V7』への感想を届けたく、さっそくハガキに思いの丈をしたためました。

わざわざネットで探して取り寄せるほど歯ブラシへのこだわりが強くなった自分に驚きましたが、我ながら若いうちから口内環境への意識が高まったことには感心しています。
だって、歯は一生物。
歯が健康的に存在するからご飯もおいしく食べられるってもんです。
逆に歯が不健康だったり状態が悪かったりすると、体調に悪影響を及ぼすこともあります。
そのため、周りに口腔ケアが行き届いていない人や、虫歯になってもほおっておく人がいると危なっかしく思い、なぜか自分がヒヤヒヤしてしまいます。
その方の将来を危惧するというおせっかいを働かせ、なんともウザさMAXです。

もともと歯への意識がそこまで高くなかった私が他人の口内環境を気にするほどにまでなったのは、歯をないがしろにした末の弊害が怖いからだと思います。

歯をないがしろにすると訪れる危険

よくアニメや漫画で登場する貧乏な人。とくに極度な貧困であるホームレスなんかは前歯が欠けて描かれていることが多いです。
そのように、歯がない、というのはお金がないことの象徴にもなりかねないですし、見た目からもどこか間の抜けた、おぼつかない印象を与えるため、歯が存在していること・状態がきれいであることは誰にとっても重要です。

歯と歯の健康を守るには毎日のケアが必須。
肌や髪の毛のように栄養を与えるよりも大切なのはしっかり汚れを落とし清潔に保つことです。
歯が抜ける、虫歯により炎症を起こしたり罹患したりするといった事態の多くは口腔内のバイキンによって引き起こされます。

知覚過敏

冷たいドリンクを飲んだとき歯がキーンと痛むなら知覚過敏の疑いがあります。
なんらかの原因で歯の内部に位置する象牙質がむき出しになってしまったことにより引き起こされます。
この象牙質は正常な場合、エナメル質に覆われているため外部と交わりません。
ですが、虫歯によってエナメル質が削れてしまったり、加齢によって歯茎が下がったりして象牙質が表に出てしまうことがあります。
象牙質には痛みを感じる神経の末端が広がっているため、冷たい飲み物が触れるだけで痛みを感じるようになってしまいます。
知覚過敏は歯が削れた状態になれば発症するため、口腔内の不衛生は関係ない、と思いきや、そうとも言えません。
虫歯は言うまでもなく、歯茎が下がる原因もまた細菌による場合があるからです。

歯周病

歯周病はプラークという細菌のかたまりが原因で引き起こされます。
不衛生がたたり唾液にたくさんの細菌が繁殖するとプラークは形成され、歯周病の主な原因菌である嫌気性菌(けんきせいきん)が増殖。歯周病になります。
プラークは細菌の温床になるだけでなく、蓄積をほおっておけば石灰化して歯石という固い物質になり、歯に付着し続けます。
そのまま歯周病が進行すれば歯を支えている骨が菌に溶かされ、歯が抜ける事態にまでなることもあります。

根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)

虫歯を放置すると根尖性歯周炎になることが多いとされています。
歯の内部の象牙質には神経が広がっていますが、虫歯などが原因により神経に細菌が感染。歯の根元にまで繁殖し菌の病巣ができてしまった状態を根尖性歯周炎といいます。
ここまで進行する過程ですでに歯の神経は死んでいるため、虫歯であっても痛みが生じない場合もあるようです。

副鼻腔炎

歯周病もしくは根尖性歯周炎が原因で副鼻腔炎になる可能性があります。
鼻の穴は目の上と下あたりに広がる空洞につながっていて、目の下に位置する副鼻腔を上顎洞(じょうがくどう)といいます。
この上顎洞は上の歯に近接しています。
そのため、もし上の歯に虫歯がある場合、進行すると上顎洞に菌が感染し副鼻腔炎を発症する可能性があります。
虫歯による副鼻腔炎は歯の根元の菌が原因ですから、虫歯の治療もしなければ根治はできません。

虫歯は細菌にとって、人体の至る所へアクセスするにもってこいのプラットフォームのようです。
たとえば骨に感染すれば骨髄炎となり痛んだり腫れたりします。
脳に感染して繁殖すれば膿が溜まり脳膿瘍(のうのうよう)になります。
血管に侵入すれば血管の内膜にもプラークを作り出し、感染性心内膜炎を引き起こす可能性も出てきます。
いずれも自然治癒は不可能といわれています。

おすすめデンタルケア

私は20代半ばで歯列矯正をした経験があります。
部分的なものではなく全体に及ぶ矯正だったため、親知らずを抜き、削り、あっちからこっちまで歯を移動させるといった大工事でした。
始める前から経過観察の診断、終了に際してまで、ことごとく歯医者さんに言われたのは「とにかくしっかり歯を磨いてください」でした。
矯正すると歯を移動させる過程で歯茎との隙間ができてしまい汚れが溜まりやすくなってしまいますし、削った歯は細菌が付着しやすくなっています。
私が行ったのは、透明のマウスピースを使用した矯正だったのですが、マウスピースをはめれば菌も繁殖しやすくなります。
そのような歯をしっかり磨かなければ簡単に虫歯になる状態で数年過ごしたため、歯のケアに気をつける意識がより高まったのだと思います。
ということで、使用しているデンタルケア用品をご紹介します。

歯磨き粉「アパガードMプラス」

株式会社サンギがハイドロキシアパタイトを用いた成分を独自技術で配合したという薬用歯磨き粉です。
ハイドロキシアパタイトとは歯の表面を覆っているエナメル質の主成分。
歯磨き粉からエナメル質の成分を補修して、虫歯を防いだり歯を強くしたりしようという試みだそうです。

ホワイトニングパウダー「Charcoal Powder」

賛否両論ある、ホワイトニングを目的とした炭パウダーです。
ヤニ取りに効果的といわれていますが、歯の表面を研磨して傷つけるため逆に汚れを沈着させやすくしてしまう、という難点もあげられています。
私はいまのところ、うっすらきれいになった実感があるため使い続けています。

V7歯ブラシ

「つまようじ法」という、歯と歯の隙間にブラシの先端を入れ込み汚れをかき出すブラッシングは効率的に歯を磨くことができるといわれています。
株式会社ピー・エム・ジェーはその「つまようじ法」をV7と共に広める事業を展開しているそうです。
通っている歯科医院でV7をもらったのがきっかけてそのまま使い続けていますが、たしかにつまようじ法がしやすい歯ブラシで、磨くと歯がツルッツルになります。
私は、ふつうの歯ブラシで磨いたあとにV7を使うという二刀流です。
V7はブラシの幅が狭く毛長なので、まずふつうの歯ブラシで全体的なブラッシングをしてから、V7で細かな場所を磨くようにしています。

デンタルフロス

忘れちゃならないのがフロス。
歯ブラシで取れる汚れは全体の6割といわれています。
そのため、あとの4割をフロスや歯間ブラシによって取りきらなければ、行き届いた口腔ケアには及びません。
始めは面倒でしかたなかったのですが、慣れてしまうとむしろ一日の終わりにフロスをしなければ不安でしょうがなくなります。
それだけ歯ブラシの磨き残しがごっそり取れます。

フッ化物配合ジェル「チェックアップジェル」

ライオン歯科材株式会社の商品で、こちらも歯列矯正を始めるときに歯医者さんにいただきました。
歯を磨くためではなく、歯の再生に必要とされるフッ素を補うことが目的のジェルです。
エナメル質の主成分はハイドロキシアパタイトですが、このハイドロキシアパタイトとフッ素が合わされば酸に強くなり、また再石灰化という歯の補強作用も促されます。
つまりフッ素を用いれば歯の強化が望める、ということ。
それ以外にも虫歯や口の中のネバネバなどを防ぐ効果もあるようです。

マウスウォッシュ「リステリン トータルケアプラス」

最後の仕上げとしてマウスウォッシュで口の中全体を殺菌します。
リステリンを使うようになってから口内炎ができる頻度も格段に減ったため、それだけ口の中を清潔に保てているということだと思います。

以上が私の使っているアイテムです。
歯磨きは一日3回以上、そのうちのほとんどは歯ブラシによるブラッシングのみですが、夜の1回は必ずこれらのアイテムを使って汚れを一掃します。
このような長めのケアでも毎日続けられているのはきっと、虫歯への恐怖心と、きれいに並んだ歯への愛着に突き動かされてのことだと思います。

最後に

芸人に三四郎の小宮浩信さんという方がいらっしゃいますが、彼は昔歯並びが悪いことで有名でした。
その舌足らずなしゃべり方は歯並びの悪さが影響しているんじゃないかと思われるほどに。
(なんでも、しゃべり方が変なのは舌の筋力の問題が大きいそうです)
そんな小宮さんは売れっ子芸人。
お笑いに詳しくない私でも「売れている」と認識できるほどテレビに毎日出演されています。

昔に比べ、テレビの出演本数が増えてしばらく経ったころ「歯列矯正をした」と、小宮さんはある番組でお話しされていました。
その際に相方さんが、歯並びが良くなったことが嬉しいらしく、スマホの真っ暗な画面でわざわざ自分の歯並びを確認している、と明かしました。
会場には小さめの悲鳴が発生し、気味の悪い芸人としてのお仕事を全うされていました。

ですが、私は小宮さんのその気持ち、すっごくわかる…でした。
クッキーを半分ほどかじると歯の形がつきますが、歯並びが悪いときの歯型はいびつなもの。
時が経ち、矯正を終えてからクッキーをかじると、そこについた歯型はとてもきれいな半円でした。
あのときの感動。
お金も時間もかかったけれど、やっぱ矯正してよかった!
小宮さんの二の舞にならないよう気をつけつつ、今後も世間にバレないよう、自分の歯並びの良さを愛でていきたいです。

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