008 KGI, KSF/CSF, KPI
マーケティングの目標を達成するには、まずは目標を定義し、達成するための施策を作り、その進捗をモニタすることが必要です。
そのために KGI、KSFや CSF、KPIを設定します。
KGI (Key Goal Indicator) 重要目標達成指標
デジタルマーケティングを進める上で、ビジネスなどのゴールを設定することは大切です。そのゴールを KGIと呼びます。なぜ我々はマーケティング施策を実行するのか、というゴールをみんなと共有することに全員が同じ方向に向かって進むことができます。また、手段が目標になってしまう、などの混乱を避けることができます。
漠然と「売上増」、「シェアの拡大」などでは、いつまでに何をすれば良いのかはっきりとしません。「今期中に ECサイトの単月売上を前年同月と比べ 30%増やす」といった具体的な指標が望ましいです。
KGI設定では「SMARTの法則」というフレームワークがあります。
SMARTの法則
以下の5つの視点の頭語で、具体的で測定可能な目標を設定することが望まれます。
Specific:具体的で明確
Measurable:達成状況を測定可能
Achievable:実現可能
Relevant:因果関係がある
Time-bound:期間が設定される
KSF (Key Success Factor) / CSF (Critical Success Factor):重要成功要因
KSFと CSFは同じ意味で使われますが、KGIを達成するために必要な成功要因です。何を達成できれば KGIを達成できるか、現在 KGIが達成できていないボトルネックはどこにあるのかを分解します。
先ほどの「ECサイトの売上を 30%増やす」という例だと、「新規顧客の開拓」と「リピーターを増やす」、「取引額の増」などに分解できます。
KPI (Key Performance Indicator) 重要業績評価指標
KSFを実現するために更に分解された目標に対して、定量的に進捗をモニタするための指標を KPIと呼びます。
先ほどの ECサイトで売上を伸ばすために「新規顧客の開拓」という KSFに対して「ECサイトへの新規流入者数の増加」、「ECサイトでの購入者数の増加」などに分解できます。前者は更に、「SEO改善による検索サイトからのアクセス増」、「外部ポータルサイトに広告を掲載しアクセス数を誘導」などに分解できます。
単純に KGIを分割するのは良く無いです(「半期で15%Up」のような)。具体的な活動をイメージできるようにするのが良いです。
特にブランディングで代表的なKPIに、 NPSや DWBなどがあります。
NPS (Net Promoter Score)
顧客のロイヤリティを測る指標です。「商品やサービスを親しい人にどの程度お勧めしますか?」という質問に 0〜10で回答してもらいます。推奨者と批判者の割合から計算されます。さまざまな企業が同じ基準で測定することによって、業界の平均 NPSなどを計算することが可能になり、自社のベンチマークに利用できます。
DWB (Definitely Would Buy)
商品やサービスの購買意欲を5段階でアンケートに回答してもらう方法です。もっとも高いスコア(絶対に買いたい)をつけてくれた割合を指標として使います。