このラノ1位おめでとう錆喰いビスコ
錆喰いビスコ。さんざん推していた親友の小説がまたひとつ勲章をもぎ取っていた。
総合と新作の両方で一位。すごい。史上初らしい。これはつまり、名うてのGUNMANがひしめくメキシコのサルーンに見慣れない小僧が入って来たと思ったら、あっという間にその手の弓矢で全員撃ち倒してわからせてやったということだ。なにせこの小僧の弓矢は刺さったところにキノコが咲く。キノコは美味しい。一触即発だったサルーンはみな肩を組みキノコ鍋を食べコロナを飲みHAPPY END...。そういうことだ。わかっているのか。
しかもテレビCMが始まり、ナレーションはあの大塚明夫御大であるというのだ。なんてことだ。ボス。ボスじゃないか。ガトーでもあるし、バトーでもある。ブラックヘイズの旦那でもある。
自分の書いた文章の宣伝を大塚明夫御大が??!!??!!これはもう完全にクリエイターのひとつの到達点では????!!!!!僅かでも、ほんと比べることすらおこがましいけど、何がしかのヒーローが出てくる小説を書いた身からするとほんとなんか…すごい…。羅刹だよ…。羅刹だよこぶくんはさぁ…。
というか僕自身ラノベはぜんぜん明るくないというか、永らくニンジャスレイヤーとかその周辺から動いていないので、昨今のラノベに比べてどうこうみたいなことはさっぱり語れない。語れないけれど、錆喰いビスコが放つ規格外のエネルギーはほんとすごいのだよ。冒頭の与太話描写みたいな、スーパーデスペラードなんだよ。ていうか2巻の出だし、酒場で乱闘してるし、正しくパルプしてるんだよ。何がパルプか知らないけど、錆喰いビスコは素晴らしいラノベで、パルプなんだよ。ロックでパンクなんだよ。あと、カニが強いんだよ。カニがさ。
見たこともない技を使うバカ強い主人公が、愛する人を救うため、成り行きで出会った相棒とでっかいカニに乗ってポストアポカリプスの日本を旅して、バカ強い主人公よりバカ強い生き物と戦って、傷付いて、それでも進み続けて高らかに愛を謳う。最高のやつだから、是非みんな読んでみたよ。一巻はカクヨムで読めるからさ。
つーわけでめでたいので僕は昼間からビール呑んじゃうよ。いま猫が乗ってるから飲めないけどさ。