大雪の63候、末候「鮭魚群がる」季節到来!
明日の12月17日から大雪の末候に突入します。川の上流で生まれた
鮭が海へと下り、数年かけて成長してふるさとの川に戻ってくる、
そんな季節になって来ました。
古来からこの風景を神秘的なものとして人々は連綿と見てきました。
時代が進んだ現代でもこの風情が人々の心を捉えて放しません。
鮭の群れが川を遡上する様は冬の風物詩として趣のある光景です。
また、この時期は浅草の羽子板市が有名です。羽子板は女児の成長を
願う縁起物です。19世の初頭から歌舞伎役者の絵を描いた押絵羽子板が
売られるようになってからずっと続いている風習です。
季節の果実としては、クルミが旬です。カロリーが高く、タンパク質や
ビタミン類が豊富なことから中国では美容食として珍重されてきました。
すりつぶして生野菜のサラダなどにかけて食べるといいでしょう。
この時期食薬として効能があるのが、長ネギです。体を温め、発汗を
促し、冷え性の人には冷えを追い出す作用があるので非常にすばらしい
食材です。風邪のひき始めに食すると効果的です。
長ネギと鶏の挽肉のそぼろ煮なんかを作ってみたらいかがでしょうか?
長ネギは4cm程度のぶつ切りにしてごま油と醤油で味付けして、
水を加えて蒸したり、炒めたりしてもいい。隠し味に米麹甘酒を入れる
とさらに美味です。
体を暖める作用は、青い部分より白いところのほうが強い。いっぽう
青い部分は汗や熱を発散させる働きもあるとされ、これもすばらしい
食材ですので、積極的に食べましょう。
旬の魚介としては、何と言ってもタラバガニでしょう。生物的には
カニではなく、ヤドカリに近く足を広げると1m近くある大物も見か
けます。
これははじめて知ったんですが、タラが捕れる漁場で水揚げされる
ので鱈場蟹と命名されたそうです。
年末年始になると冷凍のタラバガニが売り出されます。買い求める
際には、手に持ったときに見た目よりずっしりと重たいものを
選ぶと身がつまっています。
ただし、冷凍になっていると判断できません。
腎の働きが弱まる季節です。
そうなると冬の寒さも手伝って。気持ちが内向的なる季節です。
米麹甘酒などを飲むと脳が活性化し、抗酸化作用もあるので温めて
飲んでみてください。冷えた体が温まり、疲労回復効果が期待でき
ます。
鮭とほうれん草を入れた味噌汁もぜひ、レシピに加えてください。
隠し味にバターを少々落とすと最高です。
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