大寒、第70候の初候、「フキノトウ花咲く」季節に突入!
雪おろしには二つの意味があります。ひとつは真っ先に思い浮かぶ
雪国の屋根に積もった雪を降ろす作業のこと。
そして、もう一つはこの大寒の時季に強い寒気が大陸から押し寄せて
来たときの冬の雷をゆきおろしと言います。
一年でいちばん寒い時期到来です。そのいっぽうで、日射しは少し
ずつ強まってきて、大地の動きから春のの到来を感じさせます。
そんな表現が「フキノトウ花咲く」と言ったのでしょう。
氷を破るように生まれてくるというところから由来しているフキノトウ、
冷たい地面から顔を出している様を見ると気持ちまで明るくなってきま
せんか?
そのフキノトウですが、独特の香りとほろ苦さがあり、カロテン、
ビタミンB1、カリウムを含む栄養豊富な食材です。低温で天ぷらに
して調理すると苦みが取れます。
また、海沿いの地域からは梅の開花の便りが届く頃です。徐々に
春に向かっていることを感じられる季節です。
正月の祝いの納め日が1月20日の二十日正月です。西日本ではブリの
骨や頭などを冬の野菜の定番、大根と煮て、骨まで食べ尽くすという
意味から骨正月と別称が付いています、
正月を忙しく働いた女性たちが骨を休めるという由来の説もあります。
一年のうちでいちばん清らかで澄んだ水になるののがこの頃で「寒仕込み」
と言って味噌や日本酒を仕込むのに用いられてきました。
前述したブリ大根はほんとうに美味しい。大きくなるにつれて名称が
変わる出世魚のブリ。この時期、日本海側で獲れる寒ブリは最も脂が
のっていてたいへん美味です。
大根と煮付けたブリ大根は刺身などで余った頭やアラを大根で煮付けた
和食の逸品です。
季節の草木としては、なんてん。
冬に美しい赤い実をたくさんつける南天ですが、「難転」に通じるという
ことで災いを転じて福と成すので縁起がいい木として重宝されています。
漢方では果実を乾燥させたものを南天実という鎮咳剤として利用して
います。風邪がはやり出す時期に最適な薬膳です。
冷えた身体にいいのが温かいルイボスティーをおすすめします。神経
の興奮を穏やかにするマグネシウムや毛細血管の働きを強化するルチン
が血行をよくします。
来週から関東でも寒波が押し寄せてくる予報が出ていますのであなたの
ところでも寒さ対策を抜かりなきようしていきましょう。
節分までは寒い日が続くきますが、節分を過ぎれば立春です。小春日和
の日も多くなってきますので、気張って生きましょう。