82歳、父からのLINE
4月12日 仕事中に私の携帯にLINEが届いた。
地震には、ビックリこかなかったが、離れて暮らす82歳の父からの連絡だったからビックラこいた。
母曰く、父はスマホを使いこなせるように勉強しているそうだ。
父はこれまでに、何度も大病を乗り越えてきた。
いつでも夢中になれるものがあったから、今も元気でいることが出来るのかもしれないと思った。
デジカメ・書道・電子辞書・パソコン・スピードラーニング・料理・筋トレと時代と共に父の趣味も変遷していった。(スピードラーニングは1巻以外未開封)
歳を重ねても夢中になれるものがあるのは、素晴らしいことだ。
今年の誕生日に「何か欲しいものない?」と聞くと父から「大きい羊羹が食べたい」と返信があったので、プレゼントした。
次は、ビックラこかれた。
ちなみに父から実際に「ビックリ、こいた」と言うのを聞いたことは一度もない。
「こ」と入力すると、もう「こいた、」しか出てこないのかもしれない…。
それからも、子どもたちの様子を気にしてくれたり、テレビ電話をかけてくれたりと日常的に連絡が来るまで、スマホも使いこなせるようになった。
誤字・脱字を除いては…。
そんな父が、9月に入院した。
自宅で突然、大量下血して救急搬送されたそうだ。命に別状はない状態で、意識もはっきりしていると言う。
しかし、原因が不明で、検査も含めて入院が必要であった。病院は、母でも面会できない状況の為、毎日、病室の父と連絡をとりあった。
メールでは、大丈夫そうには見えないが、前向きそうで安心した。
大腸からの出血は治まったようだが、経過観察の必要があり、検査結果が出るまでは、絶食で点滴に繋がれたままだった。
普段、絶対に弱音を吐かない父が苦しんでいた。
毎日こんなやりとりをしていた。
そして1週間後、検査結果が出た。
母とグーグルに聞いてみると「大腸憩室出血」という大腸の病気であったようだ。普通の生活に戻れるのであれば、びょめいなんて何でもいい。
そして9月27日に無事、退院した。
テレビ電話で話すと、痩せこけていたが、元気そうな顔を見ることが出来て安心した。
それからは、以前にも増して頻繁に連絡が来るようになった。
行く前から、嫌な予感がする旅行だ。
Gotoトラベルでぜひ子どもたちをどこかに連れていってあげたいと思う。私もおかしなことになってきた。
最初「むちうち」かと思った。
突然の喪中連絡。ここまで来るとよほどの想像力が必要である。
そして昨日、ゲーム大好きの長男の将来を案じて、こんな連絡をくれた。
eスポーツは、(「ラ」→「ロ」に訂正)ブロガーと肩を並べる職業になると奥さんが通訳してくれた。
こんなやりとりを楽しみながら父親は、きっと今日も元気に過ごしている。
子どもにとって、親はいつまで経っても親で、ありがたいものである。父とのトーク履歴を見ていると幸せな気持ちになる。
いつまでも元気で送ってきて欲しいものである。
そして、もう少し丁寧に返信するようにしよう。
うん、そうしよう。
サムネイルは、入院当初の父とのやりとりなのだが、いまだにこのフイテイだけが、読解できなかった為、今日、父に問い合わせてみた。
やはり、愛すべき父である。
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