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断捨離・ミニマリズム…モノが少ないことが正義なのか?

2019年以降、書籍やブログ、YouTubeでも『断捨離』『ミニマリズム』『シンプルライフ』などのワードをよく目にするようになったと感じています。今日、目にした記事のなかに、『アフターコロナの世界は「ミニマリスト」から「備蓄」の時代になる』という記事が目に入り、そもそもミニマリストやミニマリズム、断捨離とは?という疑問が湧きました。

それと同時に私にも『断捨離ブーム(?)』だった時期があり、そのときの経験は今役に立っているのかを含め、考察していきたいと思います。

今日はミニマリズム関係で、私が特に影響を受けた本の紹介とともに、断捨離・ミニマリズムに関して経験談を基にまとめていこうとおもいます。

・ なぜこの本を手に取ったのか

私が『断捨離』に興味を持ったのは約5年前、2015年ごろのこと。

社会人2年目になり、自由に使えるお金が増えたこと、都会という環境に身を置いたことの相乗効果により、私の『浪費癖』はスピードを増していったのです。

仕事で溜まったストレスはもっぱら散財。
物欲でどれたけのお金を溶かしたのだろうか…。(もはや怖くて計算したくない)

そんな時に出会った本がジェシュア・ベッカーの『より少ない生き方』。

本屋に行くたびに気になっていたのだが、少し自分を見つめるのが怖くて買うのを躊躇した覚えがあります…しかし、漠然とだがこのままではいけないと思い、手に取りました。

・ 履き違えた断捨離論

『より少ない生き方』を購入後すぐに読んだかというと、実は読まないまま日が過ぎていきました。 

 そう、よくやる買って満足パターンのやつです。ごめんなさい。

でも、断捨離に向けて行動を起こしたことをキッカケに、モノを減らすことに俄然やる気が出た私はまずは一番に服に狙いを定めました。

「この服は1年きていないからもういいか〜。」
「これはサイズ感が微妙だな…。」
「あ、これタグついたまま一回も着てないや。」(当時はこれが結構あった)

その結果、気づけば大きなゴミ袋に4〜5袋分の服の山が…それを目にしたときに開放感と同時に、頭の片隅にある『もったいない』という感情がむくむくと湧き上がってきたのです。(さすがに新品を捨てるのは心が痛む)

そこで目をつけたのがフリマアプリ。

自分で値段をつけて交渉しながら服を売れるのが画期的で、私は服だけでなく、靴、本、ぬいぐるみ、コツコツ集めていたマスキングテープ…どんどん売り、そこでなかなか売れないものは職場のスタッフにプレゼントしていました。(気前いい感じで気分良かった。笑)

その結果、メルカリだけで5万円近くのお小遣いになりルンルンの私!

よしよし、この調子でと思っていた矢先でした。

フリマアプリのシステムがアップデートされ、ポイントで購入できるようになりました。

案の定私は、

「ポイントでメルカリで買い物しよ〜♪」
「この本読みたかったんだ〜♪」
「完売になったデザインの服見つけた〜♪」

ルンルンでポイントで散財していたのです!!!泣

いや、これおかしいの気づくでしょ!って今ではすぐに思うのですが当時はお金を回してるから良いや〜くらいの感覚でした。おい←

でも結構あるあるだと思うんだよな(遠い目)

そんなこんなで、本を読むまでに結構時間が空いてしまったのですが、やっとこさ本と向き合う準備ができたので本を読み進めていきました。

・ 当時の状況を振り返る

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とにかく、衝撃的だったのが「こんなにものはいらない」という一文…その当時の私には衝撃的でした。

モノを手にいれることで、自分の価値や女子力、気分などが上がると思っていたけど、モノにとらわれると時間やエネルギー、ストレスが増えるだと?

少し考えてみると、確かにモノが増えるとその分探し物が増えたり、選択肢が多いがゆえに着る服に悩んだり…何よりカードの請求額がどんどん増え、その計算で時間を使いストレスを抱えていました。

心を満たすためのもののはずが、ストレスになっていたなんて…

しかし、そのことに20代半ばで気づけて良かったということにしていました。(自己投資。←)

・ 意外と知らない、断捨離とミニマリズムの違いとは

再度本を読み込む中で、本の中ではミニマリズムに関しての内容でしたが、『断捨離』と『ミニマリズム』の違いについて。

なんとなく雰囲気はわかっているけど、言葉で説明するのは難しくないでしょうか?
Googleで調べていく中でとてもわかりやすかった一文を参考にさせていただきます。

『断捨離』は物と離れることに重点をおく
『ミニマリズム』は自分にとって大切なものを見直す
断捨離をした結果→ミニマリズムを取り入れる
断捨離:整理整頓法(スペースとモノ);ミニマリズム:生活法(思考や価値観)
参考:シンプルに生きる – SUSTINA

断捨離はあくまでも過程であり、
その先にミニマリズムという生き方に繋がる

どうしても人は『技術』に目を向けてしまいがちだけど、本質は『生き方』なのだと。

モノが自由にある時代だからこそ、物質的な自由を手にいれることで魅せること(例:インスタ映えなど)に目が向きがちだけど、それと同時にモノが溢れる不快感や不自由さを感じた人もいて、その結果『断捨離』というワードだけが一人歩きしてしまったのではないかと推測します。

私自身もモノを減らす(捨てる)ことから始め、仕事を手放し、今では人間関係も見直しています。田舎生活になった今、「必要なものって案外少ない」ことを実感しています。

もちろん少ないことが正義ではないけれど、自分が大切にしたい軸を少しづつ積み上げていってるような感覚です。

・ Less is more.

Less is more.(レス・イズ・モア)

本の名前は忘れてしまったのですが、ミニマライフの本の中で出てきたワードで、日本語に訳すと、「より少ないことはより多いことだ」「より少ないことは、より豊かである」「少ないことは豊かなこと」になります。

物が少ないほうが、心や人生は豊かになるよ

簡単に言うとこんな感じだと思います。

この言葉を知った時に、「墓場には何も持っていけんからな〜!」とばあちゃんがいってた顔が出てきます。意味は違うけど、本質は似ている気がする。

物質的なモノで満たされるのを否定するのではなく、自身の魅力はモノで着飾ることでなく、精神的な内面からの成熟なのだと信じています。

・ まとめ

とりあえず文が長くなりました。(反省)

そして本の紹介より自分の話多めでした。歳をとったら、後輩に武勇伝とかしちゃうタイプなのかな私…と思うとゾッとしました。気をつけます。

『断捨離』はモノを捨てる・手放すことではなくその過程で自分の価値観と向き合うことで、自分が本当に大切にしたいものが見えてくる、そして足るを知る生き方・価値観がミニマリズム(それを実践しているのがミニマリアスト)です。

『より少ない生き方』は哲学的な考え方が好きな人や、ミニマリズムの入門として読んで見るのがおすすめです。

私自身も私が想像していたミニマリストにはなれないですし、なろうとも思ってはいないですが、今まで衝動で買うことはなくなりましたし、お金をどこに使うかを吟味する習慣が身につきました。(成長です)

また気付きや変化があったら報告したいと思います。


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