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ライオンの気持ち
↑前回の続き。「教育」を考える最終回。
褒めるだけでなく、厳しくすることが必要だ。一ヶ月も続いた記事なのに、びっくりするほどありきたりの結論だが、まあそういうこともある。
もっと頑張れと厳しく接するのは「結果を出せる子」に育てたいから。これは状況が異なるだけで、目的としては褒めて伸ばすのと変わらない。
ルールに従えと厳しくしつけるのは「社会に受容される子」に育てるため。型に嵌めるといえば聞こえは悪いが、無法者は社会で生きていけない。
しかし、それ以上に「自分で歩ける子」に育ってほしい。結果を出すも出さないも自由だし、社会に迎合するのも反発するのも自由だ。厳しさはそのことを気づかせる手段なのだと思う。
甘やかせば依存する。突き放せば逃避する。だから心が折れない程度の理不尽を与えて、もっとも信頼すべきなのは自分自身だとわからせるのである。
よく厳しさの象徴として、ライオンが我が子を谷に落とす話が挙げられるが、僕は必ずしも這い上がってこなくていいと考える。
子は自分の価値観で登らない決断をしたのだ。もう褒めてあげる必要も、叱る必要もないのだろう。その姿がただ誇らしくて嬉しいから、最後にこの言葉を贈りたい。
「よくやったね」
了
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