【漫画】神聖モテモテ王国

ナンセンスギャグというのだろうか。いや、安易にカテゴライズするのも憚られる。この漫画の何気ない日常シーンの1コマに次のセリフがあった。

おいしいね、オンナスキー

前回の記事はこれにいくらか触発を受けている。記事の主旨とぜんぜん違う上に、誰が誰に言ったセリフで、何が面白いのかを説明すると長くなるので触れなかった。

改めて説明しようと思ったものの、やっぱりうまく伝わる気がしない。土鍋ごはんの美味しさを伝えるなら「ふっくら」「弾力」「粒感」など相手に通じそうなワードを使うだろうが、この漫画にはそれがない。

ほかに似たものがないので他人と共有できる語彙が限られるのだ。それでも頑張って言語化するとこうなる。

普段はおかしなキャラクターのおかしな言動がおかしい。
でもたまにおかしくないことを言うのがおかしい。

「何がどうおかしいのか」という一番重要な情報が欠落しているせいで何も伝わらない。困ったことに読めばわかるとも言い切れない。でも読んで欲しい。

神聖モテモテ王国 1 | ながいけん | 【試し読みあり】

若い人がどんな感想を持つのか知りたい。28年も前の時事ネタはきついだろうが、独特の味わいは世代を超える気がする。マスターピースだと思う。

アプリ版『サンデーうぇぶり』だと今のところ4巻途中まで無料で読める。