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開閉ボタン
人類の英知によって世の中の色々な物事が日進月歩で便利になっていく中、時おり置き去りにされた不便に出会うことがある。エレベーターの開閉ボタンはそのひとつだ。
「開ける」と「閉める」。まったく正反対の機能だが、操作パネルに2つのボタンとして並べられると区別がつきにくくなる。漢字の形も似ているし、矢印で表現されてもやっぱりわかりにくい。
ネット上でも様々な解決策が提案されていて、さながら集合知の片鱗を見ているようだ。 その中で一番優れていると感じたのがこちらのデザインだった。開閉ボタンとしては限りなく正解に近い気がする。
ただ、僕はあれが開閉ボタンであること自体が間違いだと思っている。人は扉の開け閉めがしたくてエレベーターの乗るのではない。あくまで目的は移動であり、そのために扉を閉める必要がある。開ければ移動は妨げられる。
扉を開けるポジティブなイメージが、移動の目的を達成するポジティブさと相反している。これが混乱の元だと思う。扉の開閉と階の移動は分離できないのだから一元化すべきなのだ。
「Go」と「Stay」。これを指示できればいい。もう開閉ボタンで定着しているので、いまさら受け入れられないだろうけれど。