【アニメ】ダンジョン飯
ダンジョン飯のアニメ第1期全24話を観た。掛け値なしに面白かった。これを1話切りしようとしていた自分をたしなめたい。
10年近く続いたらしい原作漫画は僕のアンテナに一度も引っかからなかった。どこかで目にしていると思うが、たぶん興味を持てずに毎回無意識にスルーしている。そのくらい僕の目にはタイトルが弱い。
ダンジョンと聞くだけでファンタジー世界とそこに住まう魔物が連想される。さらに飯と続くなら食事の話なのだろう。作品の中身を想像できるのはいいが、そのせいで「興味なし」とマークされる可能性が生まれる。
第1話で大サソリがエビのように調理されるのを見て、やっぱりなと思った僕は1話切りを決めた。結局2話目以降も視聴を継続できたのはネットの評判のおかげだった。で、作品の軸がダンジョンの飯ではないことに気づく。
架空の生き物を現実の料理に仕立てる楽しみは当然あるが、登場人物の背景や物語の筋が存外にしっかりしている。食事シーンは添え物に過ぎず、メインディッシュはストーリーのほうだった。
と思いきや、旅の最終目標を食事で解決する道が示されたところで第1期が終わる。なにこれ、巧みすぎる。今はもうこれ以外のタイトルは考えられない。
ダンジョン飯、ああダンジョン飯。