マガジンのカバー画像

ゲームの思い出

13
日記の中からコンピュータゲームに関する話をピックアップしていきます。
運営しているクリエイター

2023年7月の記事一覧

ラストエリクサー症候群

役に立たなくてもいいという話。 ファイナルファンタジーシリーズにはラストエリクサーと呼ばれる回復アイテムが登場する。主人公たちが全滅の危機に瀕しても、このアイテムを使うと一瞬で体力が満タンになって窮地を脱することができる。極めて有用なアイテムに思えるが、僕のゲーム人生では一度も役に立ったことはない。 ラストエリクサーはその効果が強力すぎるため、ゲーム内では使用回数が極端に限られている。もったいなくて使えないのだ。今まさに全滅しかけているとしても、これより厳しい本当の危機が

我、生きずして死すこと無し

嗚呼、斑鳩が行く・・・・ 斑鳩は2001年にゲーセンで稼働していた縦スクロールシューティングゲームとその自機の名称。難しくて僕は1コインだと2面のボスを倒せなかった。 ステージ間の演出で表示される文章がどれも詩的で美しい。中でも最も目にする機会が多く、ひときわ印象的なのがスタート直後のこのセリフ。 屈することなく理想を追い続ければ後悔して死ぬことはない、という意味だ。強い意志と覚悟が感じられる。ストーリーを知らずとも文章だけでもう熱い。 一行目の「我、生きずして死すこ

キミは、色んな可能性を持つ種だ

Master of EpicというMMORPGがある。前身であるResonanceAge時代を含めると20年以上も続いている老舗のゲームだ。僕はすでに引退しているが、このゲームをオープンベータテストから体験できたのは幸運だった。 MMORPGとしては珍しく成長システムにスキル制が採用されている。職業ごとに決められた特性をレベルアップで伸ばしていくレベル制のゲームに対し、スキル制はすべての特性の中から任意に選んだ特性を個別に強化していく。 職業の縛りがないおかげで剣と弓と魔